農学生命科学科

研究成果

2017.11.15タバコ属種間雑種の雑種致死に関する論文が掲載されました

縁のとおい植物間の雑種(種属間雑種)を作ることは植物の品種改良に重要ですが、生殖隔離とよばれる現象により、せっかくできた雑種が死ぬことがあります。その原因は両親の特定の遺伝子が雑種で組み合わさることによるのですが、雑種が実際に死ぬ生化学的・生理学的機構はよく分かっていませんでした。この論文では、細胞の中でできる活性酸素種や一酸化窒素の量、とくにその量比が雑種細胞の生死を決定することを明らかにしました。植物育種学研究室では、これらの情報と別に調査している遺伝子やタンパク質の情報をもとに雑種致死をおこさない両親種の改良を目指しています。 J. Plant Physiol. 210 (2017) 72-83 著者:Takumi Yamamoto, Sachiko Shomura, Masanobu Mino タイトル:Cell physiology of mortality and immortality in a Nicotiana interspecific F1 hybrid complies with the quantitative balance between reactive oxygen and nitric oxide

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