農学生命科学科

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2025.01.29 サギソウの開花や形づくりに関する研究論文が公開されました(細胞工学研究室)

細胞工学研究室の武田准教授らの研究グループは、シラサギが飛んでいるような形の唇弁を作る野生ラン「サギソウ」について、開花の様子や花弁形成の仕組みを調べました。サギソウは準絶滅危惧種であり、その特性理解が保全活動へつながります。

数週間に及ぶ開花観察から、唇弁はつぼみの中で巧みに折りたたまれており、開花時に展開すること、また受粉によってすみやかに萎れることが分かりました。

また、唇弁のギザギザ(鋸歯)の形成過程における細胞動態を調べて、初期の細胞分裂と、後期の極性を持った細胞伸長により、形作られることを見出しました。

本研究成果により、複雑な形の植物器官が作られる仕組みの一端が明らかになりました。この研究によってサギソウへの関心が高まり、保全活動につながることを願っています。

 

サギソウの花

 

論文情報:
Morphological and transcriptome analysis of the near-threatened orchid Habenaria radiata with petals shaped like a flying white bird. Plants 14(3), 393

リンク:
https://www.mdpi.com/2223-7747/14/3/393

2025.01.14 動物機能学研究室の特任助教が研究会にて研究奨励賞を受賞

2025年1月11日に(土)に東京大学 山上会館(東京都文京区)で開催されました「第34回バソプレシン・オキシトシン研究会」において、動物機能学研究室の特任助教 増田雄太が研究奨励賞を受賞しました。なお、本大会における選考対象講演は12題であり、その中から2名が受賞しました。

 

1 受賞者

増田 雄太(ますだ ゆうた)

京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 動物機能学研究室 特任助教

 

2 受賞内容

第34回バソプレシン・オキシトシン研究会 研究奨励賞

 

3 研究課題 

 「腸ホルモン Glucagon-like peptide-1 の迷走感覚神経刺激は 視床下部室傍核バソプレシン神経の活性化を介して嫌悪無しに摂食量を低減させる」

 

4 受賞年月日 

2025(令和7年)年1月11日(土曜日)

 

(参考)

大会HP:https://www.avp.gr.jp/