京都府立農芸高等学校1年生が校外研修のため来学しました。
京都府立農芸高等学校と本学は高大連携に関する協定を結んでいます。また、令和8年度から、農芸高校は系属校、本学の農学食科学部は連携学部の関係となる予定です。6月4日午前、農芸高校1年生69人と引率教員8人がバスで本学下鴨キャンパスに来学しました。まず京都学・歴彩館の小ホールで、農学食科学部 農学生命科学科主任の津下教授から農学生命科学科の概要を紹介しました。その後、3班に分かれて下鴨キャンパスの施設見学を行いました。
午後、塚本学長から「失敗だらけのダチョウ学」と題する特別講演で、研究の面白さ・大変さを紹介してもらいました。
最後に、農業系高校出身の学部生と大学院生を交えた座談会を行い、大学生活や大学と高校の違い、高校時代に頑張ったことなどを紹介しました。生徒からは色々な質問があり、これからの高校生活に刺激になったと思います。
前日は雨模様でしたが、当日は暑いくらいの天気でした。研修の様子は、6月4日夕方のNHK TVニュースやWEBニュース(下記サイト)で配信されました。
京都府立大の学長が高校生に「ダチョウ学」の特別授業(NHK NEWS WEB)
暑さに強く栽培しやすいトレニアは、明治時代に日本に渡来して以来、夏の花壇用花卉として、あるいは鉢花として親しまれてきました。しかし、一重の花を着ける品種しかなく、花形のバリエーションの拡大が望まれていました。
野菜花卉園芸学研究室では、トランスポゾンの転移が活性化し、突然変異が発生しやすくなったトレニアから様々な変異体を得て、分子機構の解析と育種を行っています。そのうち4つの変異を組み合わせることで、カーネーションのような八重の花を咲かせるトレニアの開発に成功しました。そのトレニアを基に、未来アグリス(株)が品種に仕上げた「セレスティア・ローズ」、「セレスティア・バイオレットブルー」、「セレスティア・パールホワイト」がジャパンフラワーセレクション2025に入賞し、このうち「セレスティア・ローズ」はブリーディング特別賞を受賞しました。今後の普及が期待されます。
(参考)ジャパンフラワーセレクション2025審査の講評:https://jf-selections.net/wp/wp-content/uploads/2025/05/JFS2025%E9%89%A2%E7%89%A9%E9%83%A8%E9%96%80%E3%80%8C%E6%98%A5%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E4%BC%9A%E3%80%8D%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E8%AC%9B%E8%A9%95-2.pdf