本学の中尾淳教授、矢内純太教授らの研究グループの学術論文が、Wiley社が発行する国際学術誌「Soil Science Society of America Journal(SSSAJ)」においてTop Viewed Articleに選出されました。
本賞は、2024年に同誌に掲載された論文のうち、掲載後12か月間の閲覧数が上位10%に入った論文に授与されるものです。
なお、本論文は筆頭著者である黒川耕平氏の博士研究の一部として実施されたものであり、同氏は本学にて2024年3月に博士(農学)を取得後、現在は英国ジェームズハットン研究所において日本学術振興会海外特別研究員として研究に従事しています。
本研究は、土壌中の鉱物組成評価に広く用いられるX線粉末回折法の信頼性を体系的に検証したものであり、土壌資源管理や肥料評価における基盤的手法の高度化に貢献するものです。
受賞者
農学食科学部 農学生命科学科 教授 中尾 淳
農学食科学部 農学生命科学科 教授 矢内純太
内容
SSSAJに掲載された研究成果(Examination of the reliability of X‐ray powder diffraction analysis to determine mineral composition of soils, doi.org/10.1002/saj2.20757)が、同誌の年間閲覧数の上位(トップ10%)に選出された。
論文タイトル
Examination of the reliability of X‐ray powder diffraction analysis to determine mineral composition of soils (Soil Science Society of America Journal, Vol. 88, No. 6, 1942-1958, 2024)
著者(*責任著者)
Kohei Kurokawa, Kazuki Azuma, Atsushi Nakao*, Atsuhito Suzuki, Shokichi Wakabayashi, Shigeto Fujimura, Takuro Shinano, Junta Yanai
受賞日
2026年5月15日
関連リンク
https://www.soilkpu.com/(京都府立大学土壌学研究室HP)

Wiley Top Viewed Article
5月15日(金)、新入生が精華キャンパスにて、「田植え研修」を行いました。
当日は爽やかな晴天に恵まれ、昼前に下鴨キャンパスをバスで出発。
精華キャンパスに到着後、総勢約50名の参加者が横一列に並び、声を掛け合いながら、イネの苗を一つひとつ丁寧に手植えしていきました。
みんなの明るい笑顔とはじける歓声に包まれ、秋の豊かな収穫が今から待ち遠しくなるような素敵な時間となりました。
田植えの後は、精華キャンパスの圃場(附属農場)や研究室の見学ツアーも実施され、充実した一日となりました。
先生方の説明を興味津々で聞く姿が印象的でした。
新入生の皆さん、大変お疲れ様でした!この明るいパワーで、これからの学生生活も一歩ずつ進んでいきましょう!



京都府立大学大学院生命環境科学研究科動物機能学研究室の岩﨑有作(教授)、大林健人(博士)を中心とする研究グループは、希少糖D-アルロースの新しい作用とその作用機序を、マウスを用いた実験により明らかにしました。
発表のポイント
・甘くてカロリーゼロの希少糖D-アルロース(1)が腸ホルモンであるグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)(2)の分泌を促進し、全身のインスリン感受性を高めることで、少ないインスリン(3)でも効率よく高血糖を改善できることを明らかにしました。
・この作用には、腸と脳をつなぐ迷走感覚神経(内臓感覚神経の1種)の活性化が必須であり、腸ホルモンGLP-1と膵ホルモンであるインスリンが、血中で同時に高まることが重要でした。これはまさに食後の状態であり、食後高血糖を抑える生理的な仕組みの一端を示す成果です。
・本研究で明らかになった「腸−神経−代謝」連関は、インスリン抵抗性の改善を介した2型糖尿病の新たな予防・治療戦略の基盤となることが期待されます。
発見の概要図

本研究成果は、米国糖尿病学会が刊行する糖尿病・代謝研究分野を代表する国際学術誌「Diabetes」に掲載されます。先行して、2026年5月1日13時(日本時間)にオンライン掲載されました。
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論文情報
論文名:Gut-derived GLP-1 released by rare sugar D-allulose cooperates with insulin to activate left-sided vagal afferents and enhance insulin sensitivity (希少糖 D-アルロースによる腸由来 GLP-1 放出は、インスリンと協働して左側の迷走感覚神経を活性化することで、インスリン感受性を増強する)
著者:大林健人、谷田守、安部力、石原寛隆、小見渉、窪田直人、Daniel J Drucker、矢田俊彦、岩﨑有作†(†代表著者)
雑誌名:Diabetes, 号数とページは後日決定, (2026)
京都府立大学大学院生命環境科学研究科動物機能学研究室の岩﨑有作(教授)、増田雄太(特任助教)、川瀬みゆき(大学院生)、そして、金沢医科大学生理学Ⅱの谷田守(准教授)を中心とする研究グループは、食後に分泌される消化管ホルモンCCK(コレシストキニン)の体熱産生作用と腸・脳・褐色脂肪組織連関を介した作用機序を明らかにしました。
発表のポイント
現代社会において増加する肥満や生活習慣病は、深刻な課題となっています。これらの解決の1つに、エネルギー代謝を亢進させることの重要性が挙げられます。食事には、栄養素の消化・吸収・代謝のための代謝上昇作用、すなわち、「食事誘発性熱産生(DIT)」が存在します。より効率的に DIT を高めることができれば、肥満や生活習慣病の対策につながります。
DIT が駆動する機序には、栄養素の消化・吸収・代謝に由来する作用以外の関与も示唆されています。食後には腸ホルモンのコレシストキニン(CCK)が分泌されます。この CCK が熱産生に関わることは知られていましたが、それがどのような生理学的な機序を経て熱産生を誘導しているのか、そのメカニズムは不明でした。
今回の発見は、私たちが日常的に経験する「食事による代謝亢進」の背後にある精密な制御機構の一端を明らかにしたものです。今後は、この体熱産生システムを効果的に刺激する食品成分や治療法を探索することで、健康寿命の延伸や生活習慣病の克服に寄与することが期待されます。
発見の概要図

本研究成果は、1878年創刊の生理学分野を代表する英国の権威ある学術雑誌「The Journal of Physiology」に掲載されます。まずは先行して、2026年5月13日10時(日本時間)にオンライン掲載されました。
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https://physoc.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1113/JP290717
論文情報
論文名:Peripheral cholecystokinin promotes thermogenesis via vagal afferent signaling, hypothalamic oxytocin, and sympathetic outflow to brown adipose tissue (末梢性コレシストキニンは、迷走神経求心性シグナル伝達、視床下部オキシトシン、および褐色脂肪組織への交感神経出力を介して熱産生を促進する)
著者:増田雄太*、川瀬みゆき*、北野里佳、大林健人、和田(矢部)俊樹、井上啓、谷田守†、岩﨑有作†(*共同筆頭著者、†代表著者)
雑誌名:The Journal of Physiology, 号数とページは後日決定, (2026)
2026年5月15〜17日にサンポート高松(香川県高松市)で開催されました「第80回 日本栄養・食糧学会大会」において、動物機能学研究室の大学院生 北野里佳(博士後期課程2回生)がトピックス賞を、分子栄養学研究室の大学院生 金城柚花(博士前期課程2回生)が学生優秀発表賞を、分子栄養学研究室の大学院生 佐藤由顕(博士前期課程1回生)がトピックス賞を受賞しました。
なお、学生優秀発表賞は、応募者から10名が選ばれ、トピックス賞は25名が選ばれました。
学生優秀発表賞は、日本栄養・食糧学会を担うこととなる大学院生又は学部学生の優れた研究発表を奨励することを趣旨とし、優秀な発表に対して授与するものです。
トピックス賞は、日本栄養・食糧学会が今後より一層社会に貢献することを趣旨として、話題性や実用性の高い演題がトピックス演題として選定され、その研究概要が報道関係者にも紹介されました。
1. 受賞者
北野 里佳(きたの りか)
京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 博士後期課程2回生
受賞内容
トピックス賞
研究課題
「ゼロカロリー甘味料の希少糖 D-Allulose がマウスの嗜好性、依存性、摂食行動に及ぼす影響の評価」
受賞年月日
令和8年(2026)年5月17日(日)
2. 受賞者
金城 柚花(きんじょう ゆずか)
京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 博士前期課程2回生
受賞内容
学生優秀発表賞
研究課題
「DNAメチル化酵素(Dnmt3a)は骨格筋の運動・萎縮応答性及び回復能の低下を引き起こす」
受賞年月日
令和8年(2026)年5月17日(日)
3. 受賞者
佐藤 由顕(さとう よしあき)
京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 博士前期課程1回生
受賞内容
トピックス賞
研究課題
「ビタミンDが発現制御する筋萎縮関連遺伝子の探索」
受賞年月日
令和8年(2026)年5月17日(日)
4 受賞年月日
令和8年(2026)年5月17日(日)
(参考)大会HP:https://www2.aeplan.co.jp/jsnfs2026/index.html