農学生命科学科

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2026.10.09 動物機能学研究室の教員と大学院生がPresentation Awardを受賞

令和8年(2026)年10月3日〜4日に栃木県宇都宮市において開催された「第47回日本肥満学会/第44回日本肥満症治療学会学術集会」において、動物機能学研究室の髙井信吾講師と北野里佳さん(博士後期過程2年)が「Presentation Award」を受賞しました。

尚、一般演題Presentation Awardとは、全ての一般演題セッション(一般口演・一般ポスター)が対象となり、優れた発表が選出され、表彰されるものです。

<受賞者、演題セッション名、演題名>

1) 髙井 信吾(講師)

JASSO 一般口演 20「糖代謝」

「血糖値調節におけるオーファン受容体GPRC5Cの機能」

2) 北野 里佳(博士後期課程2年)

JASSO 一般ポスター 1「アディポサイエンス」

「D-Alluloseの肥満治療後のリバウンド予防の検証」

(参考)

大会HP:https://www.congre.co.jp/jasso47-jsto44/index.html

2026.10.08 動物機能学研究室の研究成果を国際学術雑誌「iScience」に発表(迷走神経は左右で役割が違う!)

オキシトシン受容体を発現する迷走感覚神経は左右で役割が違う!

 左は「摂食」、右は「不安・社会性」を制御する神経回路を解明!


このたび、京都府立大学大学院生命環境科学研究科動物機能学研究室の射場拳虎博士大学院生、岩﨑有作教授らの研究グループは、マウスを用いた研究により、オキシトシン受容体を発現する迷走感覚神経が、食欲だけでなく、不安や社会性の調節にも重要な役割を果たすことを明らかにしました。さらに、この迷走感覚神経には明確な「左右の機能分担」があり、左側の神経は摂食を抑制する一方、右側の神経は不安を軽減し、社会的な行動を促進することを発見しました。

【発表のポイント】

  • 「愛情ホルモン」とも呼ばれるオキシトシンが、脳だけでなく、内臓と脳をつなぐ迷走感覚神経にも作用し、食欲、不安、社会性を調節することを明らかにしました。
  • オキシトシンが作用する迷走感覚神経には、これまで十分に分かっていなかった左右で異なる役割があり、左側は食欲を抑える働き、右側は不安を和らげ、社会的な行動を促す働きを主に担うことを発見しました。
  • これらの作用には、迷走感覚神経から脳へ情報が伝えられ、視床下部のオキシトシン神経が活性化されることが重要でした。これにより、「内臓―迷走感覚神経―脳」を結ぶ神経回路が、食欲だけでなく情動や社会性も調節する新たな仕組みが示されました。
  • 本研究は、迷走神経を単一の神経として捉えるのではなく、左右の神経を選択的に刺激することで、食欲や情動・社会性を個別に調節できる可能性を示すもので、将来的な迷走神経刺激法や新たな治療戦略の基盤となることが期待されます。

本研究成果は、米国の出版社Cell Pressが発行する国際学術雑誌「iScience」に、2026年10月16日付けでオンラインにて発表されます。そして、この日程に先行して、本論文はWeb上で発表されました。

論文はこちら

https://www.cell.com/iscience/fulltext/S2589-0042(26)03094-4

日本語の解説・プレスリリースはこちら

論文情報

論文名(英語):Lateralized vagal oxytocin receptor signaling separately controls feeding and socioemotional functions via hypothalamic oxytocin neurons

論文名(日本語):左右の迷走神経におけるオキシトシン受容体シグナルは、視床下部オキシトシン神経を介して摂食と社会情動機能をそれぞれ制御する

著者名:射場拳虎1、増田雄太1,5、北野里佳1、大林健人1、吾郷由希夫2、永井裕崇3、古屋敷智之4、安部力5、岩﨑有作1,†(1京都府立大学、2広島大学、3自治医科大学、4東京科学大学、5福井大学、†代表著者)

雑誌名:iScience, October 16, 29(10):117713, 2026

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