11月8日(土)に帝塚山学院大学(大阪府堺市)において開催された「第64回日本栄養・食糧学会 近畿支部大会(日本栄養・食糧学会 近畿支部大会)」において、分子栄養学研究室の木村徳士さん(修士2年)と動物機能学研究室の小見渉さん(修士2年)が「若手奨励賞」を受賞しました。
尚、本大会における若手奨励賞選考講演は33題であり、審査員による厳正なる審査(発表内容や質疑応答の総合的評価)によって4名が若手奨励賞として選出されました。
受賞者(1)
氏名:木村 徳士
所属:京都府立大学 大学院生命環境科学研究科 分子栄養学研究室(博士前期課程2年生)
演題名:骨格筋における転写共役因子PGC1αは脂肪合成酵素Dgat2の遺伝子発現を増加させる
受賞者(2)
氏名:小見 渉
所属:京都府立大学 大学院生命環境科学研究科 動物機能学研究室(博士前期課程2年生)
演題名:希少糖アルロースによるインスリン感受性亢進効果とこれに関わる糖代謝臓器の解析
受賞内容
若手奨励賞
受賞年月日
2025(令和7年)年11月8日(土)
(参考)
大会HP: http://www.jsnfs-kinki.jp/
学会HP: https://www.jsnfs.or.jp/
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▶Science Japan(英語版)
Kyoto Prefectural University hypothesizes that polyamine synthesis dysfunction in skeletal muscle may be a cause of muscle atrophy
https://sj.jst.go.jp/news/202510/n1030-03k.html
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▶客観日本(中国語版)
京都府立大学发现:“多胺”合成缺陷或为肌肉萎缩原因
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2025年10月24日(金)〜25日(土)に愛知県名古屋市で開催されました「第78回自律神経学会総会」において、動物機能学研究室の博士大学院生の射場拳虎氏が第78回日本自律神経学会総会の会長賞(基礎部門)を受賞しました。
尚、日本自律神経学会総会会長賞は、同学会が主催する総会における優秀演題に対して授与される賞であり、一般演題の抄録をもとに書類選考がおこなわれ、基礎部門・臨床部門それぞれから4演題ずつの優秀演題が選出されました。その後、会期中に開催される「優秀演題セッション」にて発表された内容・プレゼンテーション・質疑応答の総合的評価によって、当該年度の「会長賞」が決定されます。
1 受賞者
射場 拳虎
京都府立大学 大学院生命環境科学研究科 博士後期課程2回生
2 受賞内容
第78回日本自律神経学会総会 会長賞 基礎部門
3 研究課題
「右側のオキシトシン受容体を発現する迷走感覚神経が創出する抗不安・社会性向上作用」
4 受賞年月日
2025(令和7年)年10月24日(金曜日)
(参考)
第78回自律神経学会総会ホームページ:
https://square.umin.ac.jp/jsnr78/index.html
自律神経学会ホームページ:
植物育種学研究室の半田裕一教授らは、世界10か国の研究機関と「国際コムギ10+ ゲノムプロジェクト」を結成して、2020年に日本のコムギ品種農林61号を含む世界のコムギ15品種のゲノム解読に成功しました。
今回、その成果をさらに進めて、多様な組織や成長段階における汎トランスクリプトー無解析を行い、コムギにおける遺伝子発現の包括的なカタログ科を行いました。この中で、日本品種農林61号には、他の外国品種にはみられない特徴的なゲノム領域があり、そこには病害抵抗性遺伝子をはじめ農林61号特異的な遺伝子が存在していることを明らかにしました。これらの遺伝子発現データセットは、日本はもとより世界のコムギ育種に貢献する重要な基盤情報となると期待されます(詳しくはプレスリリースをご覧ください)。
本研究は、京都府立大学のほか、横浜市立大学、スイス・チューリヒ大学、京都大学、新潟大学による共同研究で行われ、その成果は2025年10月6日にNature Communications誌に掲載されました。
論文タイトル:
De novo annotation reveals transcriptomic complexity across the hexaploid wheat pan-genome
Nature Communications (2025). https://doi.org/10.1038/s41467-025-64046-1
“学術論文”用原稿
De novo annotation reveals transcriptomic complexity across the hexaploid wheat pan-genome
著者: Anthony Hall, Benjamen White, Rachel Rusholme-Pilcher, Susan Duncan, Hannah Rees, Jonathan Wright, Ryan Joynson, Joshua Colmer, Benedict Coombes, Naomi Irish, Suzanne Henderson, Karim Gharbi, Leah Catchpole, Tom Barker, Wilfried Haerty, Gemy Kaithakottil, David Swarbreck, James Simmonds, Cristobal Uauy, Philippa Borrill, Thomas Lux, Heidrun Gundlach, Klaus Mayer, Manuel Spannagl, Helen Chapman, Angela Juhasz, Moeko Okada, Hirokazu Handa, Shuhei Nasuda, Kentaro Shimizu, Daniel Lang, Guy Naamati, Sabrina Ward, Erik Legg, Arvind Bharti, Michelle Colgrave, Jesse Poland, Simon Krattinger, Nils Stein, Curtis Pozniak, Utpal Bose, and 10 plus Wheat genome project
掲載雑誌: Nature Communications
DOI: 10.1038/s41467-025-64046-1
2025年10月4日(土)に岡山コンベンションセンター(岡山県岡山市)で開催されました「第46回日本肥満学会」において、動物機能学研究室の増田雄太博士(特任助教)が、若手研究奨励賞を受賞しました。
日本肥満学会若手研究奨励賞(YIA)とは、35 歳以下の日本肥満学会会員を対象とし、応募時点において未公表(印刷またはオンサイン)の研究が審査対象となります。本年度は、書類審査を通過した6題が学会当日に口頭発表を行い、その発表内容について審査員による厳正な審査が行われました。その結果、3名が若手優秀研究奨励賞として選出されました。
1 受賞者
増田 雄太(ますだ ゆうた)
京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 動物機能学研究室 特任助教
2 受賞内容
2025年度 日本肥満学会若手研究奨励賞(YIA)
3 研究課題
「腸ホルモンGLP-1の迷走感覚神経を介した摂食抑制作用の生理的役割の解析」
4 受賞年月日
2025(令和7年)年10月4日(土曜日)
(参考)
大会HP:https://jasso46-jsto43.com/
歴代受賞者:https://www.jasso.or.jp/contents/Introduction/commendation.html
2025年9月5日〜7日に神戸大学六甲キャンパス(神戸市灘区)で開催された第42回日本植物バイオテクノロジー学会(神戸)大会において、植物育種学研究室・大学院博士前期過程1年の塗木彩花さんが学生優秀発表賞を受賞しました。

本研究科応用生命科学専攻の増村威宏(教授)が下記のとおり受賞されましたので,報告いたします。
記
1 受賞者
増村 威宏
2 受賞内容
2025年度日本植物バイオテクノロジー学会 学術賞
(日本植物バイオテクノロジー学会 年間で2名以内)
3 受賞研究題目
イネ種子貯蔵タンパク質の合成・蓄積機構の解明とその応用に関する研究

4 受賞(研究)の業績要旨
受賞者は長年にわたり、イネ種子貯蔵タンパク質の合成・蓄積機構を解析してきた。特に複数のプロラミン分子種が発現制御を受けて、プロテインボディタイプⅠ(PB-I)に層状に蓄積すること、ヒト消化管では難消化性であり、その性質を用いることでワクチン抗原などの外来タンパク質をPB-Iの特定部位へ局在化可能であることを明らかにするなど、国内外で高く評価される優れた成果を上げている。さらに最近では、組換えイネの社会実装のため、未来食研究開発センター株式会社を設立し、閉鎖系で栽培しやすい極矮性イネ「京のゆめ」の普及を進めている。これら成果の一部は、本学会の大会や学会誌で発表するとともに、本学会の理事や代議員、および大会実行委員長を歴任するなど、本学会への貢献度は非常に高いと考えられる。
5 授賞式
令和7年9月6日,神戸大学で開催された、第42回日本植物バイオテクノロジー学会(神戸)大会にて授賞式と受賞講演が行われた。


日本植物バイオテクノロジー学会 学術賞について
優れた研究業績をあげた個人に対して表彰される(年間で2名以内)
「日本病態生理学会」とは、人体の正常な機能の破綻や調節機能異常に基づく疾病と身体機能異常の原因を解明する目的で設立された学会で、医学部、歯学部、薬学部、獣医学部、看護学部、農学部、理学部等の様々な異なる分野の研究者が多くの病態生理分野の解明のために研究成果の発表を通して意見交換を行う場となっています。
2025年8月30日〜31日に大阪人間科学大学(大阪府摂津市)で開催されました「第34回日本病態生理学会大会」において、動物機能学研究室の大学院生3名が、それぞれ受賞しました。
特に、射場拳虎さんが受賞しました「日本病態生理学会奨励賞」は、顕著な研究業績を有するとともに、将来病態生理学会で活躍することが期待される若手研究者を奨励することを目的とした賞です。
1)
受賞者:射場拳虎さん(動物機能学研究室、博士後期課程2回生)
受賞内容:令和7年度 日本病態生理学会 奨励賞
研究課題:「左右のオキシトシン受容体発現迷走感覚神経による中枢機能の非対称的制御」
2)
受賞者:北野里佳さん(動物機能学研究室、博士後期課程1回生)
受賞内容:第34回日本病態生理学会大会 博士課程大学院生セッション 優秀賞
研究課題:「内因性GLP-1分泌促進とGLP-1受容体作動薬の異なる摂食抑制中枢メカニズム」
3)
受賞者:小見渉さん(動物機能学研究室、博士前期課程2回生)
受賞内容:第34回日本病態生理学会大会 学部生・修士課程大学院生セッション 優秀賞
研究課題:「絶食時間によって変化するアルロースのインスリン感受性増強作用と末梢代謝臓器の応答解析」
(参考)
第34回日本病態生理学会大会:
http://daisanjyuyonkaipasophy-gakkaitaikai.kenkyuukai.jp/special/index.asp?id=44314
日本病態生理学会:
http://byoutaiseiri.kenkyuukai.jp/about/
日本病態生理学会大会(奨励賞):
暑さに強く栽培しやすいトレニアは、明治時代に日本に渡来して以来、夏の花壇用花卉として、あるいは鉢花として親しまれてきました。しかし、一重の花を着ける品種しかなく、花形のバリエーションの拡大が望まれていました。
野菜花卉園芸学研究室では、トランスポゾンの転移が活性化し、突然変異が発生しやすくなったトレニアから様々な変異体を得て、分子機構の解析と育種を行っています。そのうち4つの変異を組み合わせることで、カーネーションのような八重の花を咲かせるトレニアの開発に成功しました。そのトレニアを基に、未来アグリス(株)が品種に仕上げた「セレスティア・ローズ」、「セレスティア・バイオレットブルー」、「セレスティア・パールホワイト」がジャパンフラワーセレクション2025に入賞し、このうち「セレスティア・ローズ」はブリーディング特別賞を受賞しました。今後の普及が期待されます。
(参考)ジャパンフラワーセレクション2025審査の講評:https://jf-selections.net/wp/wp-content/uploads/2025/05/JFS2025%E9%89%A2%E7%89%A9%E9%83%A8%E9%96%80%E3%80%8C%E6%98%A5%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E4%BC%9A%E3%80%8D%E5%AF%A9%E6%9F%BB%E8%AC%9B%E8%A9%95-2.pdf