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研究成果
2021.06.25果樹の雑種形成を阻害する分子機構の一端を解明(果樹園芸学研究室)
種間交雑は遺伝的多様性を各段に向上させ,種を越えた形質のやり取りを可能にすることから,画期的な新品種を生み出す可能性を秘めています.しかし,種間雑種の作出は様々な種間障壁因子によって阻害されるため,新規雑種の獲得のためには交雑障壁のメカニズム解明が必要となります.
本学科の森本拓也講師(果樹園芸学研究室)と板井章浩教授(資源植物学研究室)らの研究チームは,桃や梅など多くの果樹が含まれるサクラ属植物を対象として,雑種種子の形成が阻害される要因の解析を行いました.本研究の成果は,木本性植物が発達させた種の維持機構に関する知見を提供するだけでなく,新しい特性を持った新規果樹の作出に繋がることが期待されます.
<論文情報>
Takuya Morimoto, Yuto Kitamura, Koji Numaguchi, Akihiro Itai (2021) Characterization of transcriptomic response in ovules derived from inter-subgeneric hybridization in Prunus (Rosaceae) species.
Plant Reproduction. https://doi.org/10.1007/s00497-021-00423-2
「サクラ属の亜属間における雑種胚珠のトランスクリプトーム反応」
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