京都府立桂高等学校(京都府京都市)の研究提案「懸崖菊優良品種の茎頂培養による保全と重イオンビームによる新品種の育成」が、バイテク情報普及会が主催する「第6回 高校生科学教育大賞」で最優秀賞を受賞しました。
https://cbijapan.com/education/
「高校生科学教育大賞」は、これからを担う高校生が「植物バイオテクノロジー」と「持続可能な農業」とについてより深く学び考えるきっかけつくることを目的に2017年に設立され、毎年支援対象校を公募しているものです。上記の研究提案では、本学科の野菜花卉園芸学研究室卒業生の宮脇潤先生が関わり、高校での教科、TAFS(課題研究:第2研究群、教員3名、生徒38名)の授業において、植物バイオテクノロジーの技術を利用して、京都の伝統的な在来品種や栽培方法の保存、地域の農業振興などにも貢献されています。今回は3名の生徒が研究提案を行い、京都府向日市の特産品である懸崖菊(けんがいぎく)の生産農家が1軒だけになった状況をバイオテクノロジー技術で救おうとする着想が高く評価され、受賞に繋がりました。
この研究では、重イオンビーム照射を理化学研究所 仁科加速器科学研究センター 生物照射チームが、植物組織培養技術を本学科の植物育種学研究室がサポートしています。
<参考>
・京都府立桂高等学校
http://www.kyoto-be.ne.jp/katsura-hs/mt/
・理化学研究所 仁科加速器科学研究センター 生物照射チーム
https://www.nishina.riken.jp/labo/muta_bio.html
・農学生命科学科 植物育種学研究室
・農学生命科学科 野菜花卉園芸学研究室
https://eureka.kpu.ac.jp/~takaaki/
2回生の下鴨農場実習の特別編です.京都府立農芸高校にお世話になって,畜産関連の実習を行ってもらいました.
5つの班に分かれて5種類の実習をしました(1搾乳,2和牛体重測定,3和牛ブラッシングと餌やり,4農場HACCP認証鶏舎での採卵,5牛の卵子・精液観察).
今回の写真は,養鶏場の衛生管理の方法と餌を変えて白い君の卵を生産しているところを教えてもらっているところと和牛の体側をしているところです.幸紀夫の胸囲をはかっているところです.
学生の感想より:乳牛は丸々と肥っているイメージだったが,実際に近くで見ると背中の骨がくっきりと見えていたので驚いた.搾乳器をつけるまでに,牛乳に汚れが入らないように多くの工程があって,かなりしっかりと品質管理されていることが分かった.28ヶ月の牛は向こう側が見えなくて大きな壁の様に感じました.牛舎にいた乳牛は牛の腰周り骨格がゴツゴツしていて肉牛とは全然違いました.話を聞いてみると,乳牛は産道を大きくしたり乳房を沢山支えるために骨盤が発達しているということがわかりました.全ての牛にクレインという草の餌と成長期の牛には栄養がたっぷりあるとうもろこしや大豆,小麦を混ぜた餌をあげました.牛は栄養のある餌の方が好きみたいで,そちらばかり食べていました.牛の卵巣は人間よりもとても大きいイメージだったのですが、スーパーボールほどのサイズで驚きました。続いて液体窒素に入れて保存されていた精液を牛の体温と同じ38℃のお湯で融解.お湯につけた瞬間活発に動き出した様子を顕微鏡でみて感動しました.HACCP認定鶏舎では,菌を持ち込まないようにする取り組みや,誰が作業しても水準を保てるような取り組みを学んだ.白い卵の話が興味深かった.白いオムライスやアイスをぜひ食べてみたいと思った!
地域貢献型特別研究(ACTR)では、香りや有機酸など果実成分の分析、食品機能性の評価に取り組んでいます。
農芸高校の動物資源コースの生徒さんが育てている農芸ミルクを用いたヨーグルトの販売へ向けて、第1回目の情報共有を行いました。(2021年11月9日 植物生産科学専門実験)
1コマ目は農芸高校の生徒さんが畜産のことについて府大学生に教え、2コマ目は府大学生が農畜水産物の流通について講義しました。帰りには、搾乳の様子も見せてもらいました。
次回は、実際に搾乳体験を行い、ヨーグルトの販売戦略をワークショップ方式で考える予定です。
写真 (左)搾乳の見学中 (右)メディア取材に答える!
京都在来ブドウ品種‘聚楽’復活に向けたプロジェクトが、週刊文春、毎日新聞(京都版)で紹介されました。
板井教授(資源植物学)らのグループの京都在来ブドウ品種‘聚楽’復活に向けた取り組みが紹介されました。
ブドウ‘聚楽’は、京都において安土桃山時代から栽培の記録があり、昭和になって絶滅したとされていました。
‘聚楽’を使って,京都ブランドの新品種育成などの取り組みを行って行く予定です。
毎日新聞の記事リンク *週間文春の記事については、10月15日号「在来種に魅せられて」をご覧ください。