農学生命科学科

研究成果 

2023.05.29 分子栄養学研究室と動物機能学研究室の大学院生が学会にて受賞

令和5年(2023)年5月27日(土)に京都府立大学合同講義棟第3講義室(京都市左京区)において開催された「日本農芸化学会関西支部 第525回講演会」において、分子栄養学研究室所属の大学院博士課程の大藪葵さんが優秀発表賞(支部長推薦)を、動物機能学研究室所属の大学院修士課程の北野里佳さんが優秀発表賞(賛助企業推薦)を受賞しました。下記のとおり報告いたします。なお、選考講演の8題から1名ずつ選ばれました。

 

優秀発表賞(支部長推薦)

大藪 葵(おおやぶ まもる)(生命環境科学研究科博士後期課程2回生)

「筋刺激に応じた筋萎縮関連代謝産物(Atrometabolite)の統合的メタボローム解析による同定」

 

優秀発表賞(賛助企業推薦)

北野 里佳(きたの りか)(生命環境科学研究科博士前期課程1回生)

「希少糖アルロースの摂食抑制作用における中枢機序解析」

 

(参考)学会HP:http://kansai.jsbba.or.jp

大会HP:http://kansai.jsbba.or.jp/presentation/presentation2023/2023_525.html

 

2023.04.03 国際希少糖学会にて動物機能学研究室大学院生らが「優秀ポスター賞」を受賞

令和5年(2023)年3月31日〜4月2日にかがわ国際会議場(香川県高松市)で開催された「第8回 国際希少糖学会(Rare Sugar Congress 2023)」にて、本学生命環境科学研究科動物機能学研究室の大学院生(大林健人、博士課程2年)によるポスター発表が、審査員による厳正なる審査の結果、優秀賞として評価されました。なお、73題の選考演題よりExcellent poster award(優秀賞)が1題選出されました。

 国際希少糖学会は、希少糖の研究を始めた香川大学のメンバーらが世界に発信しようと設立したもので、今回で8回目です。欧米、東南アジアなど20近い国と地域からの研究者ら約200人が参加しました。

 

1 受賞者

岩崎 有作(生命環境科学研究科 応用生命科学専攻 教授)

大林 健人(生命環境科学研究科 応用生命科学専攻 博士課程2年生)

矢田 俊彦(関西電力医学研究所 統合生理学研究部センター長)

 

2 発表者

大林 健人(生命環境科学研究科 応用生命科学専攻 博士課程2年生)

 

3 受賞題目 

Release of intestinal hormone GLP-1 by D-allulose ameliorates hyperglycemia through gut – vagal afferent nerves – brain axis

(希少糖D-アルロースによる腸ホルモンGLP-1分泌促進は腸・求心性迷走神経・脳軸を介して高血糖を改善する)

 

4 受賞年月日

  令和5年(2023)年4月2日(日)

 

 

 

2023.03.24 資源植物学研究室の博士課程学生と板井教授の論文が「2023年園芸学会賞年間優秀論文賞」を受賞しました

本学生命環境科学研究科資源植物学研究室の大学院生と教員が、令和5年度(2023)年3月18日(日)〜19日(月)に龍谷大学瀬田キャンパス(滋賀県大津市)において開催された「令和5年度園芸学会春季大会」において、2023年園芸学会賞年間優秀論文賞しました。

本賞は、園芸学会の「園芸学研究」の2022年に掲載された論文(54報)から選考され、計2件が受賞しました。

 

 

受賞者

笈田 幸治(おいだ こうじ)  (生命環境科学研究科 資源植物学研究室 博士後期課程3回生)

板井 章浩  (生命環境科学研究科 資源植物学研究室 教授)

松井 元子  (生命環境科学研究科 食事科学研究室 教授)

村元 由佳利 (生命環境科学研究科 食事科学研究室 助手)

 

受賞論文

    笈田幸治・松井元子・村元由佳利・板井章浩*

「満開期における植物成長調整剤処理の違いがブドウ‘シャインマスカット’の成熟期の果粒物性および細胞壁構成成分に及ぼす影響」  園芸学研究 21(3): 287-297.2022

 

受賞年月日

  令和5年(2023)年3月18日(日)

 

(参考)学会HP: http://www.jshs.jp

    大会HP: http://www.jshs.jp/modules/meeting/index.php?content_id=48

    学会賞HP: http://www.jshs.jp/modules/information/index.php?content_id=751

2023.03.02 動物機能学研究室の共同研究成果が英語の論文に発表されました

消化管ホルモンの一つであるGIPの受容体作動薬が過食・肥満・糖尿病を改善することを発見しました。

本成果は、関西電力医学研究所の矢田俊彦センター長、清野裕研究所長、岐阜大学の矢部大輔教授、京都府立大学動物機能学研究室の大林健人氏(博士課程)、岩崎有作教授らとの共同研究によるものです。

本研究成果は、日本時間2023年2月28日(火)20時にDiabetes Obesity And Metabolism誌のオンライン版で発表されました。

詳細は下記のURLをご参照下さい。 毎日新聞 Web https://mainichi.jp/articles/20230228/pls/00m/020/562000c 原著論文 https://dom-pubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/dom.15001

2023.02.03 様々な自然環境中の微生物群集を比較し、周辺環境との関連性を解析する方法を開発しました (植物ゲノム情報学研究室)

京都府立大学の佐藤壮一郎講師 (植物ゲノム情報学研究室) らの研究チームは、自然環境中の微生物群集から次世代シーケンス解析によって得られた様々な遺伝子の塩基配列情報を、環境間で比較するための新しい手法 (MPASS法: Metagenomic Phylogeny by Average Sequence Similarity)を開発しました。この方法によって、様々な地域の土壌や水中の微生物群集を比較することで、それぞれの微生物生態系の変遷や周辺環境との関わりを調べることが可能になります。また、本研究で開発されたプログラムは以下のURL (https://github.com/s0sat/MPASS) から利用可能です。

 

本研究成果は、国際学術誌「PLOS ONE」に掲載されました。

 

論文タイトル

Phylogeny analysis of whole protein-coding genes in metagenomic data detected an environmental gradient for the microbiota.

doi.org/10.1371/journal.pone.0281288

 

研究グループ

佐藤 壮一郎 (京都府立大学 農学生命科学科・講師)

田中 励 (京都府立大学 農学生命科学科・卒業生)

横野 牧生 (基礎生物学研究所 環境光生物学研究部門・准教授)

遠藤 大二 (酪農学園大学 獣医学類・教授)

矢吹 哲夫 (北星学園大学 経済学部・教授)

田中 歩 (北海道大学・名誉教授)

 

本研究は、京都府立大学地域貢献型特別研究(ACTR)、日本生命財団環境問題研究助成、文部科学省科学技術試験研究委託事業「数学アドバンストイノベーションプラットフォーム (AIMaP)」の支援を受けて行われました。

 

2022.12.10 花卉生産における植物生育調節剤の利用技術についてとりまとめた総説を発表(野菜花卉園芸学研究室)

花屋さんの店先には、姿かたちの美しい切り花や鉢花が並んでいて、いつでも買うことができます。私たちは、それを当たり前のように思いがちですが、品質のよい花卉を、四季の気候変化が激しい条件下で需要に合わせて生産するためには、高度な栽培技術が要求されます。植物生育調節剤は、主に植物ホルモンの作用を利用した薬剤ですが、花卉の栽培技術の一環として広く用いられています。

 

野菜花卉園芸学研究室 西島隆明教授は、花卉生産における植物生育調節剤の利用技術の開発および実用化の現状と、その作用機構についてとりまとめた総説を発表しました。この総説は、今後、植物生育調節剤の利用技術、ひいては、計画的でロスが少ない花卉生産技術を開発するための基礎情報として役立つことが期待されます。

 

<論文情報>

Nishijima, T. 2023. Use of plant growth regulators for floriculture in Japan. Scientia Horticulturae 309: 111630.

https://doi.org/10.1016/j.scienta.2022.111630

2022.12.06 岩﨑有作教授(動物機能学)が日本肥満学会学術奨励賞を受賞

2022年12月2日〜3日に沖縄県那覇市で開催されました「第 43 回日本肥満学会/第 40 回日本肥満症治療学会学術集会」において、動物機能学研究室の岩﨑有作教授が2022年度日本肥満学会学術奨励賞を受賞しました。尚、日本肥満学会学術奨励賞とは、卓越した研究業績及び日本肥満学会での活動等が評価され、学術奨励賞選考委員会によって2名以下が選出されます。

 

1 受賞者

岩﨑 有作

京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 教授

 

2 受賞内容

2022年度(令和4年)日本肥満学会 学術奨励賞

 

3 研究課題 

 「食事—ホルモン—求心性迷走神経軸による摂食・代謝調節から肥満症改善へ」

 

  • 2022年12月2日に開催された第 43 回日本肥満学会/第 40 回日本肥満症治療学会学術集会(那覇文化芸術劇場なはーと)にて受賞。

 

(参考)第 43 回日本肥満学会/第 40 回日本肥満症治療学会学術集会 website  

https://jasso43-jsto40.com/program  

http://www.jasso.or.jp/contents/Introduction/commendation.html

 

 

 

2022.12.06 動物機能学研究室の大学院生が「ポスター発表 最優秀賞」を受賞

 本学生命環境科学研究科 動物機能学研究室の大学院生が、令和4年(2022)年11月29日(火)に京都府立大学で開催された「第12回 4大学連携研究フォーラム」のポスター発表:学生の部において、最優秀賞を受賞しました。

 事前に提出した要旨に加え、令和4年(2022)年11月29日(火)に実施されたポスター発表を経た審査の結果、受賞が決定されました。なお、本大会における選考演題は50題であり、その中から1名が受賞しました。

 

 

1 受賞者

大林 健人(生命環境科学研究科 応用生命科学専攻 博士課程1年生)

 

2 受賞題目 

「腸ホルモンGLP-1と膵ホルモンインスリンの協同的な迷走神経肝臓枝求心路の活性化は全身イン スリン作用を増強させる」

 

3 受賞年月日

  令和4年(2022)年11月29日(火)

 

(参考)4大学連携研究フォーラムは、京都工芸繊維大学、京都薬科大学、京都府立医科大学及び京都府立大学の教員や研究者、学生等が一堂に会し、お互いの研究内容に関する情報交換等を実施することにより、共同研究等の学術交流を促進し、4大学の研究活動の活性化や研究基盤の強化に資することを目的に開催。

 

以上

2022.11.15 分子栄養学研究室の大学院生が、学会優秀ポスター賞を受賞

 本学生命環境科学研究科 分子栄養学研究室の大学院生が、令和4年(2022)年11月12日(土)~13日(日)に麻布大学百周年記念ホール(神奈川県相模原市)において開催された「日本アミノ酸学会 第16回学術大会」において優秀ポスター賞を受賞しました。

なお、本大会における優秀ポスター賞選考講演は30題であり、その中から4名が受賞しました。

 

 

1 受賞者

大藪(おおやぶ) 葵(まもる)(生命環境科学研究科 博士後期課程1回生)

 

2 受賞題目 

「飢餓時の「筋肝連関」を介した脂肪肝の調節機構の解析」

 

3 受賞年月日

  令和4年(2022)年11月13日(日)

 

 

(参考)学会HP:http://www.jsaas.org

大会HP:https://confit.atlas.jp/guide/event/jsaas2022/top

2022.11.09 宇治茶の被覆栽培のストレスを軽減する栽培法の開発

京都府特産の宇治茶の栽培では、茶摘み前に茶樹を遮光する被覆栽培という手法により、玉露やてん茶(抹茶の原料)などの高級茶を生産しています。しかし被覆栽培をした茶は、収穫時に被覆を外した際に、急激な強光にさらされてストレスを受けます。

遺伝子工学研究室 森田重人准教授と、本学生命分子化学科 佐野智講師は、京都府農林水産技術センター農林センター茶業研究所と共同で、チャの被覆栽培において被覆を外す前に光に馴化させることでチャのストレスを軽減できることを発見しました。

なお本研究は、京都府立大学地域貢献型特別研究(ACTR)の一環として行いました。

 

論文情報

タイトル:Alleviation of high light stress in shade-treated tea leaves by acclimation to light before shade removal.

(被覆栽培したチャの被覆解除前の馴化による強光ストレスの軽減)

 

著者:Shigeto Morita, Hiroki Yanagisawa, Kana Kurisu, Mitsuhiro Nagata, Tetsuyuki Takemoto, Takehiro Masumura, Satoshi Sano

https://doi.org/10.1093/bbb/zbac154

研究成果

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