農学生命科学科

すべての投稿 |2025年10月 

2025.10.08 さまざまなコムギ品種が持つ遺伝子やその発現に関する多様性を解明した論文が、世界的な学術誌Nature Communicationsに掲載されました

植物育種学研究室の半田裕一教授らは、世界10か国の研究機関と「国際コムギ10+ ゲノムプロジェクト」を結成して、2020年に日本のコムギ品種農林61号を含む世界のコムギ15品種のゲノム解読に成功しました。

今回、その成果をさらに進めて、多様な組織や成長段階における汎トランスクリプトー無解析を行い、コムギにおける遺伝子発現の包括的なカタログ科を行いました。この中で、日本品種農林61号には、他の外国品種にはみられない特徴的なゲノム領域があり、そこには病害抵抗性遺伝子をはじめ農林61号特異的な遺伝子が存在していることを明らかにしました。これらの遺伝子発現データセットは、日本はもとより世界のコムギ育種に貢献する重要な基盤情報となると期待されます(詳しくはプレスリリースをご覧ください)。

 本研究は、京都府立大学のほか、横浜市立大学、スイス・チューリヒ大学、京都大学、新潟大学による共同研究で行われ、その成果は2025年10月6日にNature Communications誌に掲載されました。

詳細はプレスリリースをご覧ください

 

論文タイトル:

De novo annotation reveals transcriptomic complexity across the hexaploid wheat pan-genome

Nature Communications (2025). https://doi.org/10.1038/s41467-025-64046-1

 

“学術論文”用原稿

De novo annotation reveals transcriptomic complexity across the hexaploid wheat pan-genome

著者: Anthony Hall, Benjamen White, Rachel Rusholme-Pilcher, Susan Duncan, Hannah Rees, Jonathan Wright, Ryan Joynson, Joshua Colmer, Benedict Coombes, Naomi Irish, Suzanne Henderson, Karim Gharbi, Leah Catchpole, Tom Barker, Wilfried Haerty, Gemy Kaithakottil, David Swarbreck, James Simmonds, Cristobal Uauy, Philippa Borrill, Thomas Lux, Heidrun Gundlach, Klaus Mayer, Manuel Spannagl, Helen Chapman, Angela Juhasz, Moeko Okada, Hirokazu Handa, Shuhei Nasuda, Kentaro Shimizu, Daniel Lang, Guy Naamati, Sabrina Ward, Erik Legg, Arvind Bharti, Michelle Colgrave, Jesse Poland, Simon Krattinger, Nils Stein, Curtis Pozniak, Utpal Bose, and 10 plus Wheat genome project

掲載雑誌: Nature Communications                                                

DOI: 10.1038/s41467-025-64046-1

2025.10.08 動物機能学研究室の特任助教が日本肥満学会「若手研究奨励賞」を受賞

2025年10月4日(土)に岡山コンベンションセンター(岡山県岡山市)で開催されました「第46回日本肥満学会」において、動物機能学研究室の増田雄太博士(特任助教)が、若手研究奨励賞を受賞しました。

日本肥満学会若手研究奨励賞(YIA)とは、35 歳以下の日本肥満学会会員を対象とし、応募時点において未公表(印刷またはオンサイン)の研究が審査対象となります。本年度は、書類審査を通過した6題が学会当日に口頭発表を行い、その発表内容について審査員による厳正な審査が行われました。その結果、3名が若手優秀研究奨励賞として選出されました。

 

1 受賞者

増田 雄太(ますだ ゆうた)

京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 動物機能学研究室 特任助教

 

2 受賞内容

2025年度 日本肥満学会若手研究奨励賞(YIA)

 

3 研究課題 

 「腸ホルモンGLP-1の迷走感覚神経を介した摂食抑制作用の生理的役割の解析」

 

4 受賞年月日 

2025(令和7年)年10月4日(土曜日)

 

(参考)

大会HP:https://jasso46-jsto43.com/

歴代受賞者:https://www.jasso.or.jp/contents/Introduction/commendation.html

2025.10.03 第42回日本植物バイオテクノロジー学会で学生優秀発表賞を受賞しました(植物育種学研究室)

2025年9月5日〜7日に神戸大学六甲キャンパス(神戸市灘区)で開催された第42回日本植物バイオテクノロジー学会(神戸)大会において、植物育種学研究室・大学院博士前期過程1年の塗木彩花さんが学生優秀発表賞を受賞しました。


神戸大会では、ポスター発表106題のエントリーがあり、研究への取組み、プレゼンテーション、質疑応答の3項目を重点項目として、1演題につき計4名の理事・監事・代議員・各種委員会委員が審査しました。以下の12題の発表が特に優れていると認められ、学生優秀発表賞が授与されました。

1 受賞者
塗木 彩花(ぬるき あやか)
京都府立大学大学院 生命環境科学研究科 博士前期課程1回生

2 受賞内容
学生優秀発表賞

3 研究課題
 「虫こぶ研究モデル樹木としてのヌルデ(Rhus chinensis)形質転換系の構築」

4 受賞年月日
令和7年(2025)年9月25日(木)

(参考)大会HP:https://forum.nacos.com/jspb/42/
    学会HP:https://www.jspb.jp/
              学生優秀発表賞:https://www.jspb.jp/wp-content/uploads/2025/09/jspb2025_9-1.pdf
            (学会報8ページに掲載)

本成果は学会ホームページにも別途掲載される予定ですが、時期は未定です。

お知らせ一覧

月別アーカイブ