加齢に伴う骨格筋の量および機能の低下は「サルコペニア」と呼ばれ、寝たきりや要介護、医療費の増大などにつながることから、社会的・医学的な課題となっています。さらに、がんなどの疾患や栄養欠乏、不活動によっても筋萎縮が引き起こされ、生活の質や日常生活動作に大きな影響を及ぼします。しかし、こうした筋萎縮時に健康状態と密接に関係する代謝がどのように変化するのかについては、これまで十分に解明されていませんでした。
分子栄養学研究室では、今回、筋萎縮を引き起こす新しい仕組みを解明しました。すなわち、①筋萎縮時には骨格筋内で代謝が大きく変化すること、②骨格筋内の「ポリアミン」という物質の合成不全が筋萎縮の特徴であることを発見しました。これらの成果は、サルコペニアに対する新たな治療・介入法を開発するうえで重要な手がかりとなることが期待されます。
この研究成果が、国際学術誌「Cell Reports」(Cell Press)に掲載されました。
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<掲載論文>
Mamoru Oyabu, Tomoki Sato, Runa Kawaguchi, Kiyoshi Yoshioka, Naoki Ito, Takahiro Eguchi, Hitoshi Gotoh, Tatsuya Yoshizawa, Yoshihiro Ogawa, Yusuke Ono, Shinji Miura, and Yasutomi Kamei
Multi-dimensional metabolomic remodeling under diverse muscle atrophic stimuli in vivo.
Cell Reports. Volume 44, Issue 8,116097, August 26, 2025.