果樹園芸学研究室では、遠縁交雑(異なる種・属間での交雑)による新規果樹の作出に関する研究を進めています. 農業生産の現場では,気候変動等によって従来はみられなかった病虫害の発生や果実品質の低下が大きな問題となっています.
異なる種を掛け合わせる育種手法は遺伝的多様性を各段に向上させ,種を越えた形質のやり取りを可能にすることから,遺伝子プールの拡大に貢献し,画期的な新品種を生み出す可能性を秘めています.
今回私たちは、リンゴとナシの属間雑種を作出することに成功し,表現型やゲノム構造の特徴に関する研究成果を英語論文に発表しました.
新規に作出した雑種系統を用いて,病害抵抗性の付与や育種を加速化する技術開発に取り組んでおり,私たちの研究に興味を持って一緒に研究に取り組んでくれる学生をお待ちしています.
論文は以下のURLからご覧いただけます.