動物機能学研究室 井上講師の炎症性腸疾患と粘膜細菌叢に関する研究論文の学術誌Journal of Gastroenterologyへの掲載が決定しました。
著者:Nishino, K. Nishida, A. Inoue, R. Kawada, Y. Ohno, M. Sakai, S. Inatomi, O. Bamba, S. Sugimono, M. Kawahara, M. Naito, Y. Andoh, A.
論文タイトル:Analysis of Endoscopic Brush Samples Identified Mucosa-Associated Dysbiosis in Inflammatory Bowel Disease.
本研究論文は、滋賀医科大学 消化器内科、京都府立医科大学消化器内科との共同研究です。
腸で炎症が起こる病気である炎症性腸疾患ですが、腸内細菌叢の乱れが一因として考えられています。今回、我々は内視鏡を用いて、大腸の組織(粘膜)を採取し、炎症性腸疾患と粘膜に付着している細菌叢との関係を明らかにしました。腸内細菌叢の研究は糞便を試料とすることが多いのですが、今回、内視鏡を使った試料採取を行ったことで、糞便だけではわからない興味深い発見もいくつかありました。内視鏡で採取した試料と各種疾患との関係は今後、さらなる展開が大いに期待されます。