農学生命科学科

研究成果 |2021年9月 

2021.09.06 コムギの主要な種子貯蔵タンパク質の一つであるa-グリアジン遺伝子座の詳細な構造と品種間多様性を明らかにしました(植物育種学研究室)

コメやトウモロコシにはないコムギの特徴の一つは、グルテンができることです。これにより、パンやうどんなどに加工することができます。グルテンは単一の物質ではなく、グリアジンとグルテニンが重合したものです。そして、グリアジンやグルテニンはゲノム中に複数の遺伝子が重複して存在していることが知られています。

植物育種学研究室の半田裕一教授らの研究グループは、昨年11月に自らが解読した世界のコムギ15品種の高精度ゲノム情報(Nature 588, 277–283, 2020)を利用してコムギのグリアジンの一つであるa-グリアジンをコードする遺伝子座の詳細な構造解析と品種間比較を行い、品種間で遺伝子コピー数に大きな違いがあること明らかにしました。このデータは、今後、コムギの品質改良に大きく役立つものと期待されます。

この研究は、スイス・チューリッヒ大学、農研機構等との共同研究で、2021年9月3日にFrontiers in Plant Scienceに掲載されました。

書誌事項

Gwyneth Halstead-Nussloch , Tsuyoshi Tanaka , Dario Copetti, Timothy Paape , Fuminori Kobayashi, Masaomi Hatakeyama , Hiroyuki Kanamori , Jianzhong Wu , Martin Mascher , Kanako Kawaura , Kentaro K. Shimizu and Hirokazu Handa (2021) Multiple Wheat Genomes Reveal Novel Gli-2 Sublocus Location and Variation of Celiac Disease Epitopes in Duplicated α-Gliadin Genes. Frontiers in Plant Science, 12: 715985.

論文リンク

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fpls.2021.715985/full

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