3回生では、各コースを構成する研究室が提供する、より高度な専門教育を受講します。また、生命科学研究の国際性に対応するため、科学英語を必修科目として位置づけ、英語論文の読み方の基本を学習します。3回生後期からは各研究室に分属し、各研究室内での卒業研究に取り組むためのより専門的な研究・実験手技と知識の習得を目指します。
科学英語I2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
農学生命科学科に関わる英語文献を講読し、科学英語の読解力・表現力を養います。
[授業計画(2026年度の例)]
1.授業の受け方
2.英語文献講読
3.英語文献講読
4.英語文献講読
5.英語文献講読
6.英語文献講読
7.英語文献講読
8.中間試験
9.論文の概要I
10. 論文の概要II
11. クロスワードの専門予後I
12. クロスワードの専門予後II
13. 問題の答えI(Text Tracking)
14. 問題の答えII(Text Tracking)
15.ワードフィット(Text completing)
教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修計画を確保する計画です。
科学英語II2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
農学生命科学に関わる各専門領域に特化した内容の解説、学術論文および実験マニュアルなどを教材として、専門的知識、英文読解力、英語での表現力を向上させるとともに、専門領域の用語の習得を目標とします。学生の指導は、各分属予定研究室の教員が担当します。
[授業計画(2026年度の例)]
1.各講座教員計画内容
2.各講座教員計画内容
3.各講座教員計画内容
4.各講座教員計画内容
5.各講座教員計画内容
6.各講座教員計画内容
7.各講座教員計画内容
8.各講座教員計画内容
9.各講座教員計画内容
10.各講座教員計画内容
11.各講座教員計画内容
12.各講座教員計画内容
13.各講座教員計画内容
14.各講座教員計画内容
15.各講座教員計画内容
生物統計学2単位 担当教員:松島良
[授業概要・到達目標]
農学研究において、実験データを正しく解析するために生物統計学の知識は不可欠です。生物試料から得られるデータは、個体差や環境要因による”ばらつき”を含みやすいため、結果からノイズを排除し、データの真意を導き出す統計学的手法が求められます。統計学そのものを数学的に理解することは容易ではないです。しかし、生物学者の立場は、統計学を「解析の道具」として活用することにあります。昨今、Rプログラムや生成AIの普及により解析の実行自体は格段に容易になりましたが、原理を理解しないまま手法を用いることは、重大な誤用を招く恐れがあります。本講義では、卒業研究等で得られたデータを正しく扱うため、各統計手法の基礎原理を習得することを目的とします。
[授業計画(2026年度の例)]
1. 記述統計と推測統計、母集団と標本、平均、分散、標準偏差
2. 正規分布と標本平均の特徴
3. 母平均の区間推定、t分布
4. 自由度、検定の考え方、帰無仮説と対立仮説、二項検定、Mann-WhiteneyU検定
5. 第一種の過誤と第二種の過誤
6. 復習、小テスト
7. データ種類、検定法選択の基準となる要素、対応のあるt検定
8. 対応のないt検定、合算分散、合算標準偏差、P値
9. Welchのt検定、ノンパラメトリック検定、棒グラフの問題点
10. 分散分析、対応のある分散分析、クラスカルウォリス検定
11. 多重比較
12. 復習、小テスト
13. 相関分析
14. 単回帰分析
15. 復習、小テスト
上記計画は受講生の理解度に応じて、構成や内容を変更する可能性があります。
植物生産科学基礎実験2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
農業や⾷と健康などに関する各分野における農学および⽣命科学を学ぶ上で必要な実験技術の理解と習得を⽬的とします。本科⽬では特に、個体や集団レべル(集団や形態形質、環境応答など)の解析に関する⼿法や技術の習得を⽬指します。農学⽣命科教員によるオムニバス⽅式の授業とします。
[授業計画(2026年度の例)]
以下の予定は構成案であり、担当者と内容は変更される場合があります。
1.ヒアリング調査シートの作成 中村貴⼦(農業経営学)
2.昆⾍の個体群成⻑の把握・予測と検討 中尾史郎(応⽤昆⾍学)
3.植物の形態形質の観察と測定 ⼤坪憲弘(植物育種学)
4.画像解析による形質の定量化 未定(細胞⼯学)
5.⼟壌分析と光合成速度の測定 (1) アンドレ・F・クルス(農業⽣態学)
6.⼟壌分析と光合成速度の測定 (2) アンドレ・F・クルス(農業⽣態学)
7.作物の養分⽋乏症状の観察 (1) 伊達修⼀(野菜花卉園芸学)
8.作物の養分⽋乏症状の観察 (2) 伊達修⼀(野菜花卉園芸学)
9.果樹の花粉管観察 森本拓也(果樹園芸学)
10.果実の品質評価 森本拓也(果樹園芸学)
担当教員:板井章浩、大迫敬義、伊達修一、森本拓也、西島隆明
植物生産科学専門実験4単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
農業や食と健康などに関する各分野における農学および生命科学を学ぶ上で必要な実験技術の理解と習得を目的とします。本科目では特に、遺伝や遺伝子、DNAおよびゲノムレべルの解析に関する手法や技術の習得と、土壌における化学・生化学・動物系の解析に関する手法や技術の習得を目指します。農学生命科教員によるオムニバス方式の授業とします。
[授業計画(2026年度の例)]
・大腸菌の形質転換 (1)
・大腸菌の形質転換 (2)
・プラスミドDNAの解析 (1)
・プラスミドDNAの解析 (2)
・プラスミドDNAの解析 (3)
・植物のDNA抽出とPCR (1)
・植物のDNA抽出とPCR (2)
・植物の遺伝形質の変異の測定と統計解析
・植物のゲノム・エピゲノムに関する実験 (1)
・植物のゲノム・エピゲノムに関する実験 (2)
・土壌の交換性塩基と陽イオン交換容量の定量 (1)
・土壌の交換性塩基と陽イオン交換容量の定量 (2)
・化学物質の精製法と分析法
・グルコース誘導体の化学合成
・酵素反応速度論実験 (1)
・酵素反応速度論実験 (2)
・動物生理学実験 (マウスを用いた実験) (1)
・動物生理学実験 (マウスを用いた実験) (2)
・皮膚常在菌の同定 (1)
・皮膚常在菌の同定 (2)
* 教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修時間を確保する計画です。
担当教員:板井章浩、大迫敬義、伊達修一、森本拓也、西島隆明
植物生産科学基礎実習2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
水田、畑地および施設における農作物の栽培管理に関する基礎的な知識や技術の習得を目的として精華農場で実施します。毎回の実習で各自が選定した作目の自主栽培管理を行うとともに、水田稲作の基本技術と水田環境,野菜・花卉・果樹などの園芸作物の生理生態と栽培管理と高品質果実生産技術,農業機械等の使用法などの基礎を習得するための実習を行います。農作物の播種準備から収穫までの過程は季節変化に合わせて行われるものであるため、できる限り後期の専門実習も併せて履修することを薦めます。なお、初回実習に実習内容と日程を改めて配布しますが、天候、作物の生育状況などにより変更することがあります。
[授業計画(2026年度の例)]
1.ガイダンス
2.農作業の安全確保について
3.自主栽培圃場(計画、施肥,畝立て)
4.自主栽培圃場(栽培管理)
5.自主栽培圃場(収穫と品質評価)
6.水稲育苗
7.水稲移植(手植え、機械移植)
8.野菜類育苗(キュウリ、ダイショ)
9.野菜類栽培管理(水耕トマト)
10.野菜類収穫(ジャガイモ、タマネギ)
11.花卉育苗(キク、ユリ)
12.花卉採花(ユーストマ、シャクヤク、グラジオラス)
13.果樹結実管理(ナシ、リンゴの人工授粉と摘果)
14.果樹結実管理(ブドウの無核化処理、摘粒、袋かけ)
15.果樹収穫と品質評価(モモ)
担当教員:板井章浩、大迫敬義、伊達修一、森本拓也、西島隆明
植物生産科学専門実習2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
水田、畑地および施設における農作物の栽培管理に関するより専門的な知識や技術の習得を目的として精華農場で実施します。毎回の実習で各自が選定した作目の自主栽培管理を行うとともに、水田稲作の基本技術と水田環境、野菜・花卉・果樹などの園芸作物の生理生態と栽培管理と高品質果実生産技術、農業機械等の使用法などを習得する実習を行います。なお、初回実習に実習内容と日程を改めて配布しますが、天候、作物の生育状況などにより変更することがあります。
[授業計画(2026年度の例)]
1.ガイダンス
2.自主栽培圃場(計画と管理)
3.自主栽培圃場(収穫と品質評価)
4.水稲収穫(稲刈り、乾燥)
5.収穫残渣(稲ワラ)の利用
6.農産加工(餅つき)
7.野菜の播種、育苗と定植(促成葉菜類、トマト接ぎ木、タマネギ)
8.野菜収穫と調整(サトイモ、ダイショ、ダイコン、ハクサイ)
9.施設栽培果菜類収穫と品質評価
10.施設栽培花卉類(ストック、ユーストマ)の管理
11.鉢の寄せ植え(葉ボタン、パンジー、シクラメン、アリッサムなど)
12.露地栽培花卉類(葉ボタン)を利用した花壇設営
13.果樹類収穫(カキ、リンゴ、カンキツ類)
14.果樹類追熟と脱渋操作(セイヨウナシ、渋ガキ)
15.果樹類の剪定(カキ、モモ、ナシ、ブドウ)
担当教員:板井章浩、大迫敬義、伊達修一、森本拓也、西島隆明
植物育種方法論2単位 担当教員:大坪憲弘
[授業概要]
育種は生物の遺伝的特性を改変し、その生産力や付加価値を高める操作です。素材となる生物に遺伝的変異を生じさせ、その中から人間にとって有用な遺伝的特性をもつものを選び出すことを基本としますが、扱う素材によって育種の方法は変わります。例えば植物育種では素材の繁殖様式の違いに応じたそれぞれの方法が確立されています。本講義では、「植物育種学」で学んだことを基本に様々な育種法について解説します。どのようにして「新品種」が生み出されるかを受講者が理解できるよう個々の具体的な事例を紹介しながら講義をすすめます。これら基本情報に加え、本講義では近年の育種を大きく進展させた分子マーカーを活用する育種やゲノム編集技術等の最新動向についても解説します。
[到達目標]
従来育種の基本的な手法と繁殖様式による育種方法の違いを身近な作物を例に理解し、昨今の品種開発の現状を把握するとともに、急速に普及しつつあるゲノム情報の利用や農業を取り巻く社会的な状況の変化などにより今後の育種がどう変わっていくのかを予測するセンスを身につけます。
なお、講義計画には育種法を学ぶ上での基本事項を挙げているが、最新の情報を提供するため一部内容を変更する、あるいは前後する場合があります。
[授業計画(2026年度の例)]
1.育種法の概観
2.自殖性植物の特性
3.自殖性植物の育種法
4.自殖性植物の育種−イネを例に
5.他殖性植物の特性
6.他殖性植物の育種法
7.他殖性植物の育種−トウモロコシを例に
8.栄養繁殖性植物の育種
9.遠縁交雑育種
10.突然変異育種
11.倍数性育種
12.ゲノム情報の蓄積とマーカーアシスト育種
13.分子育種技術
14.ゲノム編集技術
15.育種の最前線
教材の学習,課題提出,自習等を含め,単位取得に必要な学習時間を確保する計画です。
持続型果樹園芸学2単位 担当教員:アンドレFクルス
[授業概要・到達目標]
本講義の目的は、持続的な果樹栽培の基本的なことを学ぶことです。持続的果樹栽培は、長期間の栽培、消費者の健康、そして環境を保護すると同時に、高い生産性および品質可能とします。学生には、持続可能性およびこれに関する現在の問題点についても理解を深めていただきたい。
テーマ:果樹の持続栽培の重要なポイント
[授業計画(2026年度の例)]
1.Basic aspects of sustainable agriculture I (持続的栽培の基本的知識 I)
2.Basic aspects of sustainable agriculture II (持続的栽培の基本的知識 II)
3.Ecological impacts I (生態学への影響 I)
4.Ecological impacts I (生態学への影響 II)
5.Organic Agriculture I (有機栽培 I)
6.Organic Agriculture II (有機栽培 II)
7.Soil microbial patterns I (土壌微生物管理 I)
8.Soil microbial patterns I (土壌微生物管理 II)
9.Plant breeding (植物育種)
10.Pest and diseases control (農業の病害虫管理)
11.Soil fertility and weed control (土壌施肥および草管理)
12.Post-harvest management (収穫後の管理)
13.Agricultural Policy for Sustainability I (持続のための農業ポリシーI)
14.Agricultural Policy for Sustainability II (持続のために農業ポリシーII)
15.Current situation (現在の状況)
The necessary study time for acquisition of credits, including learning materials, submitting assignments, and self-study will be provided (教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修計画を確保する計画です)
花卉園芸学2単位 担当教員:伊達修一
[授業概要]
園芸学は取り扱う素材により野菜園芸学、果樹園芸学,花卉園芸学に大きく分類されます。したがって野菜・果樹に加えて、花卉園芸学について学ぶことは園芸学を総合的に理解する上で極めて重要です。本講義は大きく3つのパートに分かれます。はじめに、花卉の存在意義を産業や文化といった社会的な面から理解した上で、次に様々な花卉の形態的・生理的・生態的特徴を説明し、これに基づいた成長制御技術を概説します。後半には世界的に主要な花卉および品種の成立に我が国の野生種が大きな役割を果たした花卉について、さらに詳細に説明していきます。また随時、花卉の生理や育種などに関する最新のトピックにも触れます。
[到達目標]
受講生は花卉園芸に関する社会的側面から花卉の植物としての特徴、園芸産業として成立させるための様々な成長制御技術について総合的に理解することを目標とします。
[授業計画(2026年度の例)]
1.花卉園芸の社会的側面(1) 文化,心理
2.花卉園芸の社会的側面(2) 産業
3.花卉の分類
4.花卉の形態と構造
5.花卉の成長(1)
6.花卉の成長(2)
7.花卉の繁殖
8.花卉の育種
9.花色
10.香りと切り花の鮮度保持技術
11.主要な花卉(1) バラ
12.主要な花卉(2) キク
13.主要な花卉(3) カーネーション・ユリ
14.主要な花卉(4) ツバキ
15.京都府立植物園で栽培されている花卉.
15回目は植物園の見学とします。教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位習得に必要な学修時間を確保する計画です。
農業と食料の経済学2単位 担当教員:中村貴子
[授業概要]
農業経営、流通問題、食料問題、農業関連環境問題について、経済学的な視点から解説します。
[到達目標]
経済学的に解説ができること。
[授業計画(2026年度の例)]
1 ガイダンスと市場流通
2 需要曲線と供給曲線
3 農産物市場の不安定性
4 農産物価格安定政策
5 食料需要の価格弾力性
6 食料需要の所得弾力性,エンゲルの法則
7 国内における農産物流通の歴史と貿易自由化
8 食料の内外価格差
9 規模の経済性と農業の構造
10 稲作農家の歴史的転換1
11 稲作農家の歴史的転換2
12 農業生産の持続性と外部不経済
13 レモンの原理と農産物
14 農業の外部経済効果と多面的機能
15 コモンズ(共有地)の悲劇とフリーライダー
環境保全型農業論2単位 担当教員:中村貴子
[授業概要]
農業の現状を把握するとともに、農業と環境との関係、環境保全型農業および有機農業に関する歴史的経緯、農業政策、多様な実践事例を学びます。また農業資源をビジネスとする手法について事例から学びます。場合によってはオンラインで講義を実施することもあります。
[到達目標]
自らも環境保全型農業が成立する条件とは何かを考えられる能力を身につけます。
[授業計画(2026年度の例)]
1 ガイダンスと農業と持続性に関する考察
2 環境保全型農業を学ぶための基礎的数値
3 稲作と環境保全型農業
4 多様な環境保全型農法について-特に米
5 環境保全型農業および有機農業について
6 多面的機能の評価手法(価値)と政策による支援
7 価値と価格と市場流通
8 集落営農と環境保全型農業
9 田んぼの生き物ー生物多様性とビジネス
10 農商工連携と6次産業化
11 女性の活躍と地産地消と地域ブランド
12 食品ロスと資源循環型社会と農業
13 地域ブランドと食育推進法
14 グリーンツーリズムと環境保全型農業
15 エネルギーと環境問題
植物ゲノム情報学2単位 担当教員:福島敦史
植物ゲノム情報を中心とし、農学、食科学といった持続可能な食糧生産に資する科学および産業を発展させ支援する「データサイエンス」の基礎とその利活用性を学びます。
遺伝子工学2単位 担当教員:森田重人
[授業概要・到達目標]
分子生物学の急速な発展により、遺伝子から細胞に至る生命現象の過程を分子レベルで理解出来るようになりました。さらに遺伝子を人為的に改変し、各種生物に新しい形質を導入することも可能になりました。
本講義では、分子生物学の知識を基盤に、遺伝子組換え技術の基本から、先端科学分野であるゲノム改変技術に至るまでの遺伝子工学全般を理解することを目的とします。また、遺伝子工学技術のバイオテクノロジーや医療への応用、および遺伝子工学に関連した最近のトピックスについても紹介します。
植物感染機構学2単位 担当教員:辻元人
病原体が植物に感染して病気を引き起こすシステム、また、植物が病原体の感染から身を守るシステムについて解説します。
植物病害管理学2単位 担当教員:辻元人
[授業概要・到達目標]
作物病害の多くは病原体の感染によって引き起こされます。その病害の多くは適切な栽培管理によってある程度は防除することができます。病害防除を効率的に行うためには、病原体の性質を理解することが重要です。本講義の前半部では、植物病原体の発生生態や感染生理(病原体の感染戦略と植物の防御応答)に関する基礎知識の習得を目的とします。また後半部では病害管理に必要な診断法や防除法について、その原理や実践に関する基礎知識の習得を目的とします。
[授業計画(2026年度の例)]
1. 導入:植物の病害と防除
2. 植物と病原体の相互関係:感染特異性
3. 植物と病原体の相互関係:遺伝要因1
4. 植物と病原体の相互関係:遺伝要因2
5. 病原体の感染機構:侵入力
6. 病原体の感染機構:抵抗性抑止力
7. 病原体の感染機構:発病力
8. 植物の防御機構:静的抵抗性
9. 植物の防御機構:動的抵抗性
10. 病害防除:診断
11. 病害防除:耕種的防除
12. 病害防除:物理的防除
13. 病害防除:生物的防除
14. 病害防除:化学的防除
15. 病害防除:農薬
*教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学習時間を確保する計画です。
動物生理学II2単位 担当教員:髙井信吾他
[授業概要・到達目標]
本講義では、動物生理学1で学んだ各臓器の生体恒常性維持機構を基本として、授業計画にある各分野の生理学・病態生理学を解説します。動物の正常な機能が如何にして保たれているのか、その巧妙な制御システム、それが破綻した際にどのような病態が発症するかについて十分に理解し、正しく説明できることを目標とします。また、動物の生存に必要な栄養素の吸収・代謝機構、さらに栄養素の感知・摂取に関わる化学感覚受容機構と全身の健康との関連について、統合的に理解することを目指します。
[授業計画(2026年度の例)]
1. 動物生理学2 概論 (岩﨑)
2. 糖代謝調節とその破綻による疾患 1 (岩﨑)
3. 糖代謝調節とその破綻による疾患 2 (岩﨑)
4. 糖代謝調節とその破綻による疾患 3 (岩﨑)
5. 糖代謝調節とその破綻による疾患 4 (岩﨑)
6. 動物における栄養代謝とその調節 1(髙井)
7. 動物における栄養代謝とその調節 2(髙井)
8. 動物における栄養代謝とその調節 3(髙井)
9. 動物における栄養代謝とその調節 4(髙井)
10. 動物における栄養代謝とその調節 5(髙井)
11. 動物における栄養代謝とその調節 6(髙井)
12. 動物の感覚機能と健康の生理学 1(髙井)
13. 動物の感覚機能と健康の生理学 2(髙井)
14. 動物の感覚機能と健康の生理学 3(髙井)
15. 動物の感覚機能と健康の生理学 4(髙井)
担当教員:髙井信吾、岩﨑有作
動物衛生学II2単位 担当教員:足立和英
[授業概要]
家畜の基礎から飼養衛生管理、感染症対策、バイオセキュリティまでを体系的に学びます。家畜の生産現場における衛生管理の重要性を理解するとともに、疾病発生の予防および健康管理の基本的な考え方について講義します。
[到達目標]
家畜の基本から衛生管理の基礎と感染症予防等について紹介します。これにより、家畜の飼養衛生管理の基本原則、家畜衛生の基本概念とその重要性を理解し、家畜生産における疾病予防の考え方や家畜感染症対策やバイオセキュリティの基本的な仕組みを理解させます。
[授業計画(2026年度の例)]
1.動物生産、畜産とは
2.家畜の概論
3.乳牛について
4.牛の繁殖について
5.乳牛の飼養衛生管理①
6.乳牛の飼養衛生管理②
7.肉牛の飼養衛生管理
8.豚(養豚)について
9.豚の飼養衛生管理
10.鶏(養鶏)について
11.鶏の飼養衛生管理
12.その他の家畜について①
13.その他の家畜について②
14.その他の家畜について③
15.総括
分子栄養学II2単位 担当教員:亀井康富
[授業概要]
分子栄養学は、これまでの栄養学に分子生物学的手法を取り入れ、食物と遺伝子との相互作用を明らかにし、健康増進に役立てることを目的とする新しい学問分野である。社会が高齢化するにつれ、生活習慣病をはじめとする慢性疾患の罹病率が増加し、より積極的な健康増進対策が望まれています。とくに生活習慣病は、個人の遺伝的背景に生活習慣や生活環境といった複数の因子が重なり合って発症する代謝性の慢性疾患であり、この予防法と治療法の確立に分子栄養学の貢献が期待されています。本講義では、生体における栄養素の役割と食事栄養による生体調節の分子機構を解説します。
[テーマ]
栄養と遺伝子の相互作用
[到達目標]
遺伝子発現制御における栄養素の作用と、その作用機構に関する基礎的知識を習得します。また、栄養素の代謝は一律ではなく、(1)それぞれの臓器は役割に応じて栄養素の代謝を制御すること、(2)栄養環境の変化と要求量に応じて代謝応答し生体の恒常性を維持することを理解します。
[授業計画(2026年度の例)]
1.栄養と遺伝子遺伝子発現過程の概略と遺伝子多型について概説し、摂取する栄養素の質と量が個体の遺伝子発現におよぼす影響について解説する。
2.栄養と情報伝達システム細胞間・細胞内情報伝達システムと、その情報伝達物質について、その生理的役割や物理化学的性質にそって分類し、解説する。
3.摂食制御の情報伝達摂食制御の多様性について概説し、摂食中枢による摂食制御機構、および消化管ホルモンを介した消化吸収の情報伝達について解説する
4.糖質の消化吸収機構消化管内における糖質の消化吸収と、輸送単体による糖質の膜透過について解説する。
5.糖質の利用と糖質代謝酵素の組織特異的発現(その1)組織特異的な糖質の利用とそれに携わる酵素の組織特異的発現について概説し、血糖の恒常性がどのように維持されているのか解説する。
6.糖質の利用と糖質代謝酵素の組織特異的発現(その2)組織特異的な糖質の利用とそれに携わる酵素の組織特異的発現について概説し、血糖の恒常性がどのように維持されているのか解説する。
7.脂質の消化吸収と体内輸送(その1)消化管における脂質の消化吸収の特徴と胆汁酸の役割。
8.脂質の消化吸収と体内輸送(その2)脂質の体内輸送とリポタンパク質代謝について解説する。
9.脂質代謝に関わる遺伝子発現核内受容体による脂質代謝とエネルギー代謝の制御および必須脂肪酸とエイコサノイドを中心に解説する。
10.タンパク質の栄養価タンパク質栄養の生理的意義を概説し、窒素出納を中心にその評価法を解説する。
11.タンパク質摂取に関わる信号伝達タンパク質栄養とIGF-1を介した成長のシグナル伝達、体タンパク質合成および分解制御とそのシグナル分子としてのアミノ酸について解説する。
12.ビタミンとミネラルビタミンの消化吸収と生理的役割を解説する。
13.ビタミン・ミネラルと遺伝子の発現調節ビタミンA,Dの生理的役割と核内受容体を介した情報伝達、カルシウムによる細胞内情報伝達機構を中心に解説する。
14.味と臭いの信号伝達化学センサーとしての味覚受容体、臭覚受容体の構造とそれらを介した味と臭いの細胞内情報伝達システムを解説する。
15.食品中の非栄養素成分と疾病予防の分子機構ポリフェノールやカプサイシンによる細胞内情報伝達の修飾と、それによって期待される、抗動脈硬化、抗肥満、抗発ガン作用などについて解説する。
教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修時間を確保する計画です。
食品機能学2単位 担当教員:大藪葵
[授業概要]
本講義は、食品を単なる栄養源としてではなく、「栄養(一次機能)」「嗜好(二次機能)」を超えた「生体調節(三次機能)」という最も重要な機能を持つものとして科学的に理解することを目的とします。特に、超高齢社会を迎える我が国において、食品の持つ三次機能(抗酸化作用、抗がん作用、免疫・抗炎症作用など)が、生活習慣病や疾患の発症予防にいかに深く関わるかを解説します。また、近年世界的に注目を集めている食品の三次機能としての抗老化作用について最新の知見も含めて概説します。
[到達目標]
食品が持つ栄養、嗜好、そして健康維持・増進に果たす役割を科学的根拠に基づいて理解し、生体の恒常性を維持・調節する食品の機能性について理解します。また、食の多様な働きを私たちの健康維持・増進にどのように活かせるかを科学的に考察する力を身につけます。
[授業計画(2026年度の例)]
第1回 授業概要の説明、機能性食品の概念と分類 (教科書 第1章, 第2章 1)
第2回 三大栄養素の生化学的特性と栄養 (教科書 第2章 2〜4)
第3回 微量栄養素の栄養、食品の二次機能(呈味・香気・色素成分、テクスチャーなど)(教科書 第2章 5, 6, 第3章 1〜6)
第4回 食品の三次機能、特定保健用食品(教科書 第4章 1・2)
第5回 抗酸化機能・抗炎症機能とフィトケミカル (教科書 第4章 3)
第6回 腸内細菌叢とプレ・プロバイオティクス (教科書 第4章 4)
第7回 生活習慣病(肥満・糖尿病)の病態と食品 (教科書 第5章 1〜3)
第8回 血管障害(動脈硬化、高血圧)の仕組みと食品(教科書 第5章 4)
第9回 免疫・アレルギーと食品の免疫調節作用(教科書 第5章 5)
第10回 がんと食品の抗がん作用 (教科書 第5章 6)
第11回 食品にかかわる主要な制度・機能性表示食品制度の概要(教科書 第6章 1, 3)
第12回 三次機能を持つ個別食品成分の最新研究
第13回 特別用途食品・遺伝子組換え食品 (教科書 第6章 2, 4, 5)
第14回 オミクス解析を活用した食品機能学的研究
第15回 食品の抗老化作用と老化研究における食品機能学
教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修時間を確保する計画です。
農学生命科学専門実験Ⅰ2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
農業や食と健康などに関する各分野における農学および生命科学を学ぶ上で必要な実験技術の理解と習得を目的とします。本科目では特に、個体や集団レべル(集団や形態形質、環境応答など)の解析に関する手法や技術の習得を目指します。農学生命科教員によるオムニバス方式の授業とします。
[授業計画(2026年度の例)]
以下の予定は構成案であり、担当者と内容は変更される場合があります。
1.ヒアリング調査シートの作成 中村貴子(農業経営学)
2.昆虫の個体群成長の把握・予測と検討 中尾史郎(応用昆虫学)
3.植物の形態形質の観察と測定 大坪憲弘(植物育種学)
4.画像解析による形質の定量化 未定(細胞工学)
5.土壌分析と光合成速度の測定 (1) アンドレ・F・クルス(農業生態学)
6.土壌分析と光合成速度の測定 (2) アンドレ・F・クルス(農業生態学)
7.作物の養分欠乏症状の観察 (1) 伊達修一(野菜花卉園芸学)
8.作物の養分欠乏症状の観察 (2) 伊達修一(野菜花卉園芸学)
9.果樹の花粉管観察 森本拓也(果樹園芸学)
10.果実の品質評価 森本拓也(果樹園芸学)
担当教員:森本拓也、アンドレ・フレイリ・クルス、大坪憲弘、國枝正、伊達修一、中尾史郎、中村貴子
農学生命科学専門実験II2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
農業や食と健康などに関する各分野における農学および生命科学を学ぶ上で必要な実験技術の理解と習得を目的とします。本科目では特に、遺伝や遺伝子、DNAおよびゲノムレベルの解析に関する手法や技術の習得を目指して、主に分子生物学の基礎的実験を行います。
なお本実験は、授業計画に記載の内容を10日間(5週間)で行う予定です。
[授業計画(2026年度の例)]
1. 植物のDNA抽出とPCR(1)
2. 植物のDNA抽出とPCR(2)
3. 植物のDNA抽出とPCR(3)
4. 植物のDNA抽出とPCR(4)
5. 植物のDNA抽出とPCR(5)
6. 植物のDNA抽出とPCR(6)
7. 大腸菌の形質転換(1)
8. 大腸菌の形質転換(2)
9. 大腸菌の形質転換(3)
10. 大腸菌の形質転換(4)
11. 大腸菌の形質転換(5)
12. 大腸菌の形質転換(6)
13. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(1)
14. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(2)
15. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(3)
16. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(4)
17. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(5)
18. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(6)
19. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(7)
20. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(8)
21. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(9)
22. 植物のゲノムや遺伝子発現機構に関する実験と解析(1)
23. 植物のゲノムや遺伝子発現機構に関する実験と解析(2)
24. 植物のゲノムや遺伝子発現機構に関する実験と解析(3)
25. 植物のゲノムや遺伝子発現機構に関する実験と解析(4)
26. 植物のゲノムや遺伝子発現機構に関する実験と解析(5)
27. 植物のゲノムや遺伝子発現機構に関する実験と解析(6)
28. 植物の遺伝形質の変異の測定と統計解析(1)
29. 植物の遺伝形質の変異の測定と統計解析(2)
30. 植物の遺伝形質の変異の測定と統計解析(3)
担当教員:森田重人、大迫敬義、久保中央、佐藤壮一郎、辻元人
農学生命科学専門実験III2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
農業や食と健康などに関する各分野における農学および生命科学を学ぶ上で必要な実験技術の理解と習得を目的とします。本科目では特に、土壌における化学・生化学・動物系の解析に関する手法や技術の習得を目指します。農学生命科教員によるオムニバス方式の授業とします。
[授業計画(2026年度の例)]
1.土壌の交換性塩基と陽イオン交換容量の定量 (1)
2.土壌の交換性塩基と陽イオン交換容量の定量 (2)
3.化学物質の精製法と分析法
4.グルコース誘導体の化学合成
5.酵素反応速度論実験 (1)
6.酵素反応速度論実験 (2)
7.動物生理学実験 (マウスを用いた実験) (1)
8.動物生理学実験 (マウスを用いた実験) (2)
9.皮膚常在菌の同定 (1)
10.皮膚常在菌の同定 (2)
なお、実験の順番は入れ替わることがあります。
* 教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修時間を確保する計画です。
担当教員:岩﨑有作、足立和英、大藪葵、川田俊成、佐伯徹、髙井信吾、中尾淳、矢内純太
土壌肥料分析化学実習2単位 担当教員:矢内純太他
[授業概要]
本実習では、土壌学I、土壌学IIからの発展学習として土壌および作物の実態について観察や分析を行います。すなわち、土壌が垂直方向に発達する様式について観察・記録するとともに、土壌や作物から農学的に重要な基礎情報を得るための分析手法を学びます。あわせて、分析データの解析を通じて土壌肥沃度を総合的に評価する考え方や土壌-作物間の養分元素の移動のしくみについて学習します。
[到達目標]
受講生は、
• 土壌学の基礎知識をもとに、農業環境問題における土壌の役割を説明できる。
• 土壌および作物試料について、基本的な分析操作を自ら実施できる。
• 得られた分析データを整理・解釈し、土壌肥沃度や養分動態について考察できる。
[授業計画(2026年度の例)]
1)土壌の断面整形方法(フィールド)
2)土壌断面の記載と試料採取(フィールド)
3)室内実験に関するガイダンス(実験器具利用、安全上の注意など)
4)土壌の篩別
5)土壌の仮比重、含水率の測定
6)土壌の透水係数の測定
7)土壌pH、Ehの測定
8)土壌の全炭素・全窒素の測定
9)土壌の鉱物組成の解析1 (理論)
10)土壌の鉱物組成の解析2 (実践)
11)土壌の元素組成の解析1 (理論)
12)土壌の元素組成の解析2 (実践)
13)植物体(作物)の分解
14)植物体(作物)の元素組成の分析
15)まとめ
担当教員:矢内純太 、中尾淳