農学生命科学科

受験生向け情報

受験生向け情報

本学科への入学を検討中の受験生の方に向け、本学科のアドミッション・ポリシー、募集要項、年次ごとの専門カリキュラムや卒業生の声を紹介いたします。

アドミッション・ポリシー
ADMISSION POLICY

アドミッション・ポリシー

募集要項
APPLICATION GUIDELINES

募集要項

専門カリキュラム
CURRICULUM

専門カリキュラム

アドミッション・ポリシー

教育の基本方針

農学生命科学科は、「ゲノムから生産・流通まで」の方針のもと、生物機能の開発とその高度利用技術、それらの社会経済的側面について教育・研究を行い、農業とそれに関連する諸産業の発展に広い視野をもって寄与できる人材を養成します。

入学前に習得しているべき能力と意欲

農学生命科学科では英語、国語、社会、数学、理科(生物、化学、物理)の基礎学力があることを前提として、以下の素養を身につけた学生を求めます。

  1. 生物・生命の諸性質や機能に対する興味、そして未知の課題を探求する勇気と強い意志を持ち、生物・生命に関する知識だけではなく、それらを活用して未知の課題に論理的に取り組むことの出来る能力。
  2. 科学の基礎的な問題だけではなく、実社会の問題に取り組み、日本や世界の農業と食料の問題、それらに関連する技術、流通経済、諸産業などに興味をもち、自律的に考え、学ぶ態度。
  3. 先端の科学技術を習得し、農学生命科学の最先端の課題にチャレンジすることによって、人類の知と技術の地平を積極的に切り拓きたいという意欲。

募集要項(大学入試)について

農学生命科学科への進学を考えられている方は、 京都府立大学 入試情報より募集要項をご覧ください。

専門カリキュラム

以下は本学科の教員が提供する専門教育科目です。この他にも教育教養科目(いわゆる一般教養)や他学科が提供する講義を受講することができます。

1年次

1回生では、教養教育(一般教養)を通じて、様々な事柄を自分自身で考え、理解し、大学での学び方の基本を身につけることに加え、基礎的な実験・実習を通して、観察や実験についての技法を学び、2回生以降の専門教育への準備をすることを目指します。

生物生産と生命科学2単位 担当教員:亀井康富他
[授業概要・到達目標]
農学生命科学は農・畜産業のみならず、各レベルの生物を利用した広範な物質生産とその消費までを網羅する広範囲な学問です。本講義は農学生命科学の概要を把握し、その基本的な知識を習得することを目的とします。

[授業計画(2026年度の例)]
1.農業とDNA分析技術(1)
2.農業とDNA分析技術(2)
3.生物生産と生命科学 (1)
4.生物生産と生命科学(2)
5.遺伝子工学による植物の改良 (1)
6.遺伝子工学による植物の改良 (2)
7.作物栽培における病害防除(1) 
8.作物栽培における病害防除(2) 
9.作物栽培における病害防除(3)
10.作物栽培における害虫防除(1) 
11.作物栽培における害虫防除(2)
12.作物栽培における害虫防除(3)
13.食品の機能性と健康(1)
14.食品の機能性と健康(2) 
15.生物生産と生命科学(3)

教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修時間を確保する計画です。
授業外学習(予習・復習)等 

担当教員:亀井康富、足立和英、國枝正、久保中央、津下誠治、中尾史郎、森田重人
基礎生物学I2単位 担当教員:辻元人他
[授業概要・到達目標]
生物学は、極めて多様な生命のあり方を研究する学問であり、対象となる生物の種類や研究の方法論も多岐に渡ります。専門教育に進むと様々な生物種や集団について、それぞれ、個別の取り扱いの中で講義がおこなわれます。従って、その基盤となる生物や生命現象を十分に理解しておくことが求められます。この講義は、「基礎生物学II」と合わせて受講することを前提とし、「細胞」、「代謝」、「遺伝」を中心に学びます。なお、授業計画は提示のとおりですが、進捗状況に応じ適宜変更することがあります。 

[授業計画(2026年度の例)]
1. 導入
2. 細胞構造
3. 生体分子
4. エネルギー
5. 第1回 確認試験
6. 細胞呼吸
7. 光合成
8. 体細胞分裂
9. 減数分裂
10. 第2回 確認試験
11. 遺伝1
12. 遺伝2
13. DNAの構造と機能
14. 遺伝子の発現制御
15. 第3回 確認試験

*教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修時間を確保する計画です。

担当教員:辻元人、大坪憲弘、佐藤壮一郎
基礎生物学II2単位 担当教員:中尾史郎他
[授業概要・到達目標]
生物多様性は、農学生命科学科の教育と研究における基盤的概念です。これには「植物の生物学」、「動物の生物学」、「集団の生物学」などについて理解が求められます。この講義では「基礎生物学 I 」で学習した知識を基礎に、より複雑な構造体である個体と個体群と群集について学びます。ここでの学習は、生物学を基礎とした専門課程教育に必要です。なお、授業計画提示とおりですが、進捗状況に応じ適宜変更することがあります。 

[授業計画(2026年度の例)]
講義コンテンツと教科書、開講回との対応関係厳密ではありません。不明点は各担当教員に照会すること。担当教員が変更(追加)されることもあります。

1.個体群生態学
2.行動生態学
3.群集と生態系
4.生物多様性保全
5.進化学 
6.体系学:分類体系を構築する 
7.種分化:多様性の創出機構 
8.系統学:進化の歴史を推定する 
9.集団遺伝学:集団内と集団間関係を推定する 
10.動物の成り立ちと恒常性
11.神経伝達による協応
12. リンパ輸送と免疫
13. 消化器系と栄養
14. ホルモンシグナル伝達による協応
15.動物生殖と発育 

担当教員:中尾史郎、足立和英、大藪葵、久保中央、髙井信吾、塚本康浩
物理学実験及び同実験法2単位 担当教員:学科教員他
[授業概要・到達目標]
物理学の基本的事項及び物理量の測定方法を理解させ、実験の結果を考察するとともに、報告書を作成する手法を習得させます。特に、物理学に関する基本的な測定装置の原理及び測定装置の使用法を習得し、得られたデータを適切に処理し、正しい判断を身につけることを目標とします。

[授業計画(2026年度の例)]
1.実験誤差と統計処理(コンピュータ演習を含む)(Ⅰ) 
2.実験誤差と統計処理(コンピュータ演習を含む)(Ⅱ)
3.実験誤差と統計処理(コンピュータ演習を含む)(Ⅲ)
4.実験基本操作(Ⅰ)
5.実験基本操作(Ⅱ)
6.実験基本操作(Ⅲ)
7.物体の運動と力の関係(Ⅰ)
8.物体の運動と力の関係(Ⅱ)
9.物体の運動と力の関係(Ⅲ)
10.運動量保存則と力学的エネルギー保存則(Ⅰ)
11.運動量保存則と力学的エネルギー保存則(Ⅱ)
12.運動量保存則と力学的エネルギー保存則(Ⅲ)
13.振子の運動と重力加速度の測定(Ⅰ)
14.振子の運動と重力加速度の測定(Ⅱ)
15.振子の運動と重力加速度の測定(Ⅲ)
16.各種材料のヤング率測定(Ⅰ) 
17.各種材料のヤング率測定(Ⅱ)
18.各種材料のヤング率測定(Ⅲ)
19.流体の粘性係数の測定(Ⅰ)
20.流体の粘性係数の測定(Ⅱ)
21.流体の粘性係数の測定(Ⅲ)
22.音と振動に関する実験(Ⅰ)
23.音と振動に関する実験(Ⅱ)
24.音と振動に関する実験(Ⅲ)
25.回折格子を用いた光の実験(Ⅰ)
26.回折格子を用いた光の実験(Ⅱ)
27.回折格子を用いた光の実験(Ⅲ)
28.化学反応の中和熱測定(Ⅰ)
29.化学反応の中和熱測定(Ⅱ)
30.化学反応の中和熱測定(Ⅲ)

担当教員:中村貴子、阿部拓児、市榮智明、勝山正則、神代圭輔、高濱淳一郎、椿一典、中田康隆、長島啓子、平山貴美子、古田裕三、堀内宏明、宮藤久士、三好岩生、細谷隆史
化学実験及び同実験法2単位 担当教員:学科教員他
[授業概要・到達目標]
基礎的な化学実験を通して、実際に化学物質や実験器具・装置に触れ、それらの性質や取り扱い方法・使用方法を学ぶとともに、化学的な見方や考え方を身に付けます。本実験は、高校化学の未履修者には化学の基本事項を学ぶことを目的として行い、履修者には基本事項の再確認を行うとともに専門実験への導入実験としての位置づけです。

[授業計画(2026年度の例)]
1.ガイダンス・安全教育・実験廃棄物・廃液の処理方法(1)
2.ガイダンス・安全教育・実験廃棄物・廃液の処理方法(2)
3.ガイダンス・安全教育・実験廃棄物・廃液の処理方法(3)
4.実験誤差と統計処理(1)
5.実験誤差と統計処理(2)
6.実験誤差と統計処理(3)
7.定性分析-金属陽イオンの系統分析-(1)
8.定性分析-金属陽イオンの系統分析-(2)
9.定性分析-金属陽イオンの系統分析-(3)
10.定量分析-分光光度法による鉄の定量-(1)
11.定量分析-分光光度法による鉄の定量-(2)
12.定量分析-分光光度法による鉄の定量-(3)
13.定量分析-分光光度法による鉄の定量-(4)
14.定量分析-分光光度法による鉄の定量-(5)
15.定量分析-分光光度法による鉄の定量-(6)
16.青写真の化学(1)
17.青写真の化学(2)
18.青写真の化学(3)
19.単分子膜の面積測定によるアボガドロ定数の算出(1)
20.単分子膜の面積測定によるアボガドロ定数の算出(2)
21.単分子膜の面積測定によるアボガドロ定数の算出(3)
22.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合成(1)
23.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合成(2)
24.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合成(3)
25.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合成(4)
26.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合成(5)
27.アニリンのアセチル化によるアセトアニリドの合成(6)
28.レポート評価と試験-定性分析と定量分析-
29.レポート評価と試験-青写真の化学とアボガドロ定数の算出-
30.レポート評価と試験-アセトアニリドの合成-

担当教員:亀井康富、今吉亜由美、上田正文、大坪憲弘、織田昌幸、斧田宏明、川田俊成、久保拓也、佐伯徹、佐野智、杉本健士、高野和文、沼田宗典、美濃羽靖
生物学実験及び同実験法2単位 担当教員:学科教員他
[授業概要・到達目標]
本科目は実験及びその事前事後の講義によって成り⽴っています。植物・動物・昆⾍・微⽣物を⽤いた実験を通して、⽣命現象の理解に必要とされる基礎的な観察⼿法、解析技術ならびに考え⽅を習得すると共に、得られた結果を客観的に理解します。

[授業計画(2026年度の例)]
1.ガイダンス
2.安全教育
3.実験廃棄物・廃液の処理
4.実験誤差と統計処理 (1)
5.実験誤差と統計処理 (2)
6.実験誤差と統計処理 (3)
7.森林の遷移を野外で観察しよう (1)
8.森林の遷移を野外で観察しよう (2)
9.森林の遷移を野外で観察しよう (3)
10.昆⾍類の変態による形態とその機能の変化 (1)
11.昆⾍類の変態による形態とその機能の変化 (2)
12.昆⾍類の変態による形態とその機能の変化 (3)
13.植物細胞の観察 -組織と構造- (1)
14.植物細胞の観察 -組織と構造- (2)
15.植物細胞の観察 -組織と構造- (3)
16.植物細胞の観察 -染⾊体と細胞周期- (1)
17.植物細胞の観察 -染⾊体と細胞周期- (2)
18.植物細胞の観察 -染⾊体と細胞周期- (3)
19.⼤腸菌の形質転換 -光る⼤腸菌を作出しよう- (1)
20.⼤腸菌の形質転換 -光る⼤腸菌を作出しよう- (2)
21.⼤腸菌の形質転換 -光る⼤腸菌を作出しよう- (3)
22.⼤腸菌の形質転換 -光る⼤腸菌を作出しよう- (4)
23.⼤腸菌の形質転換 -光る⼤腸菌を作出しよう- (5)
24.⼤腸菌の形質転換 -光る⼤腸菌を作出しよう- (6)
25.哺乳類の器官・臓器の観察 -マウスの解剖実験- (1)
26.哺乳類の器官・臓器の観察 -マウスの解剖実験- (2)
27.哺乳類の器官・臓器の観察 -マウスの解剖実験- (3)
28.⽣物の進化と分類 -Bioinformaticsを⽤いた解析- (1)
29.⽣物の進化と分類 -Bioinformaticsを⽤いた解析- (2)
30.⽣物の進化と分類 -Bioinformaticsを⽤いた解析- (3)

教材の学習,課題提出,⾃習などを含め,単位取得に必要な学修時間を確保する計画です。

担当教員:津下誠治、足立和英、アンドレ・フレイリ・クルス、岩﨑有作、大藪葵、糟谷信彦、佐々木尚子、佐藤壮一郎、髙井信吾、伊達修一、辻元人、中尾史郎、森田重人、リントゥルオト正美、田中俊一
農業技術論2単位 担当教員:板井章浩他
[授業概要・到達目標]
植物資源(栽培植物)の生産過程、すなわち播種・定植から収穫に至るまでの栽培技術や利用の技術および品種改良から健全種苗の増殖、作物保護に至るまでの実用的な技術の概要について学びます。様々な技術の解説においてはその技術の基本となる生理について学び、特に作物における実例を多数取り入れてゆきます。また、これら現代の科学技術を利用した農業技術の発達にともなって顕在化してきた様々な問題に対して持続可能な農業実現のための農業技術の発展方向について考察します。

[授業計画(2026年度の例)]
1.農業技術の発展の意義 
2.土壌・施肥 
3.播種・育苗 
4.栄養成長,整枝・誘引,剪定 
5.生殖成長,開花・結実 
6.肥大、収穫、貯蔵
7.野菜と花卉の開花調節  
8.作型の定義と発達
9.雑草の防除 
10.養液栽培,植物工場 
11.有機栽培 
12.環境保全と農業技術
13.害虫の防除
14.植物病害の防除(その1)
15.植物病害の防除(その2)

単位取得に必要な学習時間を確保する計画です。

担当教員:板井章浩、伊達修一、津下誠治、中尾史郎、森本拓也、西島隆明
農学原論2単位 担当教員:岩崎有作他
[授業概要・到達目標]
農学の発展と農業技術の進歩がどのように進んできたのかを概観し、その背後にある農学の方 法や科学的なものの見方を理解します。また、農学と社会や暮らしとの関係についても概説します。 

[授業計画(2026年度の例)]
1. 農学原論 概論 【岩崎】
2. 近代農業技術への歴史【中村】
3. 農林業の多面的機能と外部経済効果【中村】
4. 統計からみた日本の食料と農業【中村】
5. 稲作の発展(1) 【新任教員1】
6. 稲作の発展(2) 【新任教員1】
7. 稲作の発展(3) 【新任教員1】
8. 稲作の発展(4) 【新任教員1】
9. 育種の役割と近代育種への道 【新任教員2】
10. ゲノム時代の育種 【新任教員2】
11. 園芸の成立要因と発達 【クルス】
12. 世界と日本の果樹産業 【クルス】
13. 果樹園の管理と経済 【クルス】
14. 動物生産とその技術(1) 【岩崎】
15. 動物生産とその技術(2) 【岩崎】

担当教員:岩﨑有作、アンドレ・フレイリ・クルス、中村貴子、森田重人
 
2年次

2回生では、農学生命科学科共通の基礎知識を幅広く身につけるため、専門分野に関する基盤的科目を受講します。これらの授業を通して、学生は自らが将来どのようなキャリアを積み上げたいのか考え、方向性を見定め、興味のある分野・領域を探求する機会を提供します。

農学生命科学基礎実験・実習I2単位 担当教員:中村貴子他
[授業概要]
農作物の栽培管理に関する基礎的な知識(土壌,農薬,蔬菜,果樹,病理)を座学で学ぶと共に、技術の習得並びに基礎的な実験手法の習得を目的として下鴨農場で実施します。この授業は、京野菜を含む数種類の作物の栽培管理を行うとともに、本校内では実施することができない分野について、京都府立農芸高校で実習をさせてもらうこともあります。また本授業は野外での農作業が主となるので、作業しやすい服装や水分補給等自己管理を心がけます。特に帽子を着用します。また農機具の使用時におけるけがには十分注意します。なお、本授業では各作物の準備(播種、挿し木など)から収穫までの過程は季節変化に合わせて行われるものであるので、天候、各作物の生育状況などにより授業計画を変更することがあります。

[到達目標]
作物の生理・生態観察,栽培管理技術などを通して栽培の基礎を習得します。

[授業計画(2026年度の例)]
1 ガイダンス
2 土壌の話
3 病理の話
4 農場作業
5 農場作業
6 農場作業
7 田植え
8 野菜の話・農薬の話
9 農場作業
10 酪農の話
11 農場作業
12 農場作業
13 農場作業
14 農場作業
15 農場作業
15 農場作業

講義の順番は変更する可能性がある。京都府立農芸高校での実習も計画しています。

担当教員:中村貴子、アンドレ・フレイリ・クルス、伊達修一、辻元人、中尾淳
植物生理学2単位 担当教員:國枝正
[授業概要]
植物は、動物のように移動することができません。そのため植物は、動物には見られないさまざまな生体機能を獲得し、生存するという戦略を取っています。植物に特徴的な生体機能を理解することを目的として、植物特有の働きやその仕組みを分子のレベルで理解できるように講義を進めます。具体的には、植物を特徴づける光合成、代謝、植物ホルモンの働き、無機栄養の獲得、環境応答などをテーマとして扱います。

[到達目標]
植物に特徴的な働きやその仕組みを、生理現象と分子レベルの双方で理解できるようになることを目標とします。 

[授業計画(2026年度の例)]
1回.  植物の特徴
2回.  植物の器官、細胞、オルガネラ
3回.  植物細胞内のタンパク質生合成、輸送
4回.  無機栄養素の獲得
5回.  光形態形成
6回.  細胞壁
7回.  植物ホルモン1
8回.  植物ホルモン2
9回.  発芽と老化
10回.  光合成
11回.  炭素同化経路
12回.  糖質代謝、アミノ酸生合成と二次代謝産物
13回.  環境応答1
14回.  環境応答2
15回.  全体の解説

(なお、授業の進行状況によって変更する場合があります)
遺伝学2単位 担当教員:大迫敬義
[授業概要]
生物の遺伝現象を理解するために必要な諸概念を具体的な事例を挙げながら解説します。メンデルの法則に従う遺伝様式の解説に続いて染色体、性決定、連鎖、量的形質の遺伝を取り扱い、さらに集団遺伝学ならびに進化遺伝学の基礎についても学びます。

[到達目標]
真核生物に普遍的な遺伝現象の網羅的理解と、モデル生物、作物、ヒトを含めた代表的な生物種それぞれに固有の遺伝学的諸課題の知識を習得することを目標とします。

[授業計画(2026年度の例)]
1.遺伝の基礎、メンデルの法則
2.遺伝子とゲノムの構造
3.染色体の構造変異、倍数性、異数性
4.突然変異とその効果
5.生物の性の決定様式
6.連鎖と遺伝地図
7.量的形質の遺伝
8.遺伝子と環境の相互作用
9.生物集団における遺伝的変異
10.対立遺伝子頻度の変化の要因
11.自然選択
12.遺伝的浮動と中立説
13.近親交配と近交弱勢
14.自然集団の遺伝構造
15.遺伝と生物進化

教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修時間を確保する計画です。 
農学生命科学集中実習1単位 担当教員:板井章浩他
[授業概要・到達目標]
本科目は実習です。夏季休業中(8月末から9月中旬)に精華農場にて3日の日程で実施します。食用作物および園芸作物の栽培管理を中心に農作業の実践を通して農業生産技術の原理を理解し、基礎的な農業技術を習得することを目的とします。あわせて、農業生産に影響を及ぼす気象、土壌、病害虫、雑草など様々な要因についても学習します。主な実習内容は、水稲の収穫と収穫残渣(ワラ)の利用、畑地や果樹園の栽培管理と収穫調整および施設栽培技術などについて体験学習を行うとともに関連する講義を行います。なお、下記の実習予定は天候、作物の生育状況などにより変更することがあります。

[授業計画(2026年度の例)]
1.実習ガイダンス
2.農場施設、圃場の説明
3.農作業の安全、道具の扱い方
4.水稲収穫
5.収穫残渣(ワラ)の利用
6.作物の肥培管理(追肥・土寄せ)
7.野菜(サツマイモ)の収穫、調整
8.秋野菜定植と管理
9.切り花用花卉(トルコギキョウ)の播種
10.促成栽培花卉(ストックなど)定植
11.施設栽培(トマトなど)管理
12.果樹(ブドウ、ナシ)の収穫
13.果樹の品質評価
14.作物の保護(雑草・病害虫防除、鳥獣害対策)
15.レポート作成

担当教員:板井章浩他、大迫敬義、伊達修一、森本拓也、西島隆明
農学生命科学基礎実験・実習II2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
農学生命科学に関する研究領域は広範囲にわたります。本実習では、実験を通してそれらの学問的性格と内容を学ぶと同時に、それらの研究を進める上で基礎となる実験手法の習得を目的とします。

[授業計画(2026年度の例)]
実際の日程は下記の計画と異なる場合があります。

1. ガイダンス、安全講習
2. 微生物の形態観察、ミクロメーターの使い方
3. 特殊感覚:味覚の相互作用 (1)
4. 特殊感覚:味覚の相互作用 (2)
5. 植物からのDNAの抽出
6. 植物プロトプラストの単離と細胞融合の観察
7. 昆虫の標本作製と検索同定 (1)
8. 昆虫の標本作製と検索同定 (2)
9. 土壌化学実験
10. 土壌化学実験
11. DNAの分析(ゲル電気泳動)
12. タンパク質含量の測定
13. 薄層クロマトグラフィーによる色素の分離
14. 栄養成分の簡便な定量 (1)
15. 栄養成分の簡便な定量 (2)  

担当教員:佐伯徹、足立和英、岩﨑有作、大坪憲弘、大藪葵、久保中央、佐藤壮一郎、髙井信吾、辻元人、中尾淳、中尾史郎、森田重人
植物育種学2単位 担当教員:松島良
[授業概要・到達目標]
育種とは、生物が持つ機能を人為的に改変し、新たな遺伝子組成を持つ個体を創出する操作です。農耕の発展とともに歩んできた人類の根幹をなす営みであり、その基本は「遺伝的変異の拡大」「有用個体の選抜」「有用形質の固定」というプロセスに集約されます。これらは自然界の進化と同様の過程ですが、人為的に効率よく進めるためには、遺伝、変異、生殖、ならびに分子生物学に関する知識が不可欠です。本講義では、植物育種学に関係するこれらの基礎理論を習得し、3年次に開講される「植物育種方法論」への橋渡しとなる内容を扱います。

[授業計画(2026年度の例)]
1. 植物育種学の講義概要
2. 栽培植物起源と遺伝資源
3. 植物の生殖様式
4. 復習と小テスト
5. 育種の基礎となる遺伝学
6. 染色体と倍数性
7. 遺伝子と連鎖
8. 突然変異
9. 複雑形質の遺伝
10. 復習と小テスト
11. 選抜と交雑による育種_1
12. 選抜と交雑による育種_2
13. 遺伝子組換えによる育種
14. ゲノム編集技術と育種
15. 復習と小テスト
果樹園芸学2単位 担当教員:板井章浩
[授業概要・到達目標]
永年生作物としての果樹の特性と栽培技術や育種の概要を概説します。わが国における果樹産業の特徴、および果樹のライフサイクル(休眠、花芽形成、開花、着果、果実の発育および成熟に至るまでの果実生理や樹体の形態、生態、生理的特性)を通じて果樹栽培における技術や管理に関する知識および環境との関連を学ぶことを目的とします。

[授業計画(2026年度の例)]
1.果樹園芸の特徴と生産・消費の動向
2.種類と品種
3.環境と果樹の生態
4.育種
5.繁殖①
6.繁殖②
7.開園と植栽
8.花芽形成と結果習性
9.受精と結実
10.果実の発育
11.果実の成熟と収穫後生理
12.水分生理と土壌管理
13.樹体栄養と施肥
14.整枝・せん定
15.生理障害・病害虫
教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な時間を確保する予定です。

野菜園芸学2単位 担当教員:西島隆明
[授業概要・到達目標]
野菜には幅広い種・品種が含まれ、様々な生育特性を示します。そのため、実際の栽培体系や育種技術も多岐にわたっています。しかし、その背景には、共通するいくつかの要素があり、一見複雑に見える技術体系も、それらの組み合わせで成り立っていることを理解できるように努めます。このような基本的な要素の理解により、野菜が示す多種多様な現象に対して柔軟に応用できる基礎知識と考え方の習得を目指します。

[授業計画(2026年度の例)]
1. 野菜園芸学序論
2. 野菜の成長と発育(種子発芽と葉球形成)
3. 野菜の成長と発育(葉・茎・根の肥大)
4. 野菜の成長と発育(花と果実)
5. 基本作型と栽培管理
6. 施設利用型野菜の栽培体系(トマト、ナス)
7. 施設利用型野菜の栽培体系(キュウリ、メロン)
8. 施設利用型野菜の栽培体系(イチゴ)
9. 品種利用型野菜の栽培体系(ダイコン、レタス)
10. 品種利用型野菜の栽培体系(ハクサイ、キャベツ)
11. 品種利用型野菜の栽培体系(ジャガイモ、サトイモ)
12. 施設園芸の技術(地上部の環境制御)
13. 施設園芸の技術(地下部の環境制御)
14. 野菜の育種(歴史と現状)
15. 野菜の育種(新しい育種技術)
応用昆虫学2単位 担当教員:中尾史郎
[授業概要・到達目標]
応用昆虫学の「応用」の対象は植物保護、有用物質の生産、自然環境の保全、構造機能の模倣や利用など多岐にわたります。本講義ではその基礎として、昆虫の進化、分類、形態、生理、生態および行動に関わる基本的事項の理解を目標とします。特に、作物保護における害虫管理との関連について言及します。

[授業計画(2026年度の例)]
1.昆虫の起源と進化
2.昆虫の分類
3.昆虫の口器と食性
4.昆虫の外部形態
5.昆虫の内部形態
6.昆虫の発育と休眠
7.昆虫の生活史
8.昆虫の種分化
9.昆虫の生理
10.昆虫の移動
11.個体群動態
12.害虫防除(化学的)
13.害虫防除(生物的)
14.害虫防除(耕種的、物理的)
15.総合的害虫管理
農業経営学2単位 担当教員:中村貴子
[授業概要]
農業政策の基礎的な知識の習得、農業経営の仕組み、農業経営体と農村の構造に関する基本的な捉え方と、昨今多様化する農業経営の全体像を知ることができる。

[到達目標]
農業政策の成り立ちを知り、農業・農村の付加価値向上のための施策を提案できる人材となる。

[授業計画(2026年度の例)]
1 ガイダンス,農業・農村の基礎知識
2 農業経営学と学ぶとは-統計の活用-
3 市場流通と市場外流通
4 消費者と直接流通-環境にやさしい農業と有機農業
5 世界と日本の食農問題の関係性
6 水田経営とテキスト第4章
7 農業経営における利益と生産費とテキスト第1章
8 農業経営における価値創造とテキスト第3章
9 家族経営体と農業及び農村社会とテキスト第11章
10 集落と営農組織とテキスト第5章
11 農業経営分析-組織の分析とテキスト第2章
12 農業経営における複合経営とテキスト第6章、テキスト第9章
13 農業経営と農業政策とテキスト第7章
14 外部人材および中山間地域とテキスト第8章とテキスト10章
15 農業経営分析を数字でとらえる-農業簿記-
細胞工学2単位 担当教員:久保中央
[授業概要・到達目標]
有⽤な形質を⽣物に持たせるために、様々なテクノロジーが発達してきました。バイオテクノロジーや細胞⼯学、遺伝⼦⼯学、動物・植物⼯学等のテクノロジーにはもはや明瞭な境界は無く、それぞれのレベルでの理解と応⽤が必要とされます。本授業では特に
細胞レベルでの理解を⽬指し、そこに⽤いられるテクノロジーにはどのようなものがあるのかを解説します。バイオテクノロジーは⽇進⽉歩の分野であることから、最新の研究や社会問題についても取り上げて解説します。

[授業計画(2026年度の例)]
1. 細胞の構造と機能
2. 遺伝の仕組み
3. 核酸およびタンパク質の基本構造
4. 遺伝⼦・ゲノムの基本構造
5.遺伝⼦発現
6. 分⼦⽣物学で使⽤される実験⼿法(核酸の抽出と分離)
7. 分⼦⽣物学で使⽤される実験⼿法(制限酵素等)
8. 分⼦⽣物学で使⽤される実験⼿法(電気泳動)
9. 分⼦⽣物学で使⽤される実験⼿法(PCR法)
10. 分⼦⽣物学で使⽤される実験⼿法(DNAシーケンス)
11. 分⼦⽣物学で使⽤される実験⼿法(次世代シーケンサー)
12. 細胞⼯学的⼿法(組織培養)
13. 細胞⼯学的⼿法(形質転換)
14. ゲノム解析(遺伝解析)
15. ゲノム解析(ゲノム分析)
資源植物学2単位 担当教員:板井章浩
油脂・樹脂・繊維・飲料など食糧以外の目的で我々が直接利用できる資源を採取するために利用される多様な植物について、栽培や利用と加工について学びます。
分子遺伝学2単位 担当教員:森田重人
[授業概要・到達目標]
 生物が生きていくこと、またその性質を遺伝によって子孫に伝達することは、遺伝子と遺伝情報によって成り立っている。遺伝子とその発現については現在分子レベルで明らかとなっており、DNAにコードされた遺伝情報の複製・維持と、転写と翻訳による遺伝情報の発現が、多様な生物に共通する生命の基本原理となっています。
 この基本原理を理解することは、生命科学、医学、農学、バイオテクノロジー等、生物に関わる現代の科学技術に不可欠な基礎知識です。そのためこれを習得することを目的として、遺伝子に関する分子生物学の基礎について講義を行います。なお講義内容を、主にDNAの複製・修復・組換えに関する部分と、転写・翻訳・遺伝子制御に関する部分に2分し、前者を本授業で行い、後者を「遺伝子制御学」で行います。また本授業では、遺伝子制御学を受講できない学生に配慮し、遺伝子に関する基礎知識を習得できるよう、転写・翻訳についても概説します。

[授業計画(2026年度の例)]
1.細胞:生命の基本単位
2.細胞の化学成分
3.エネルギー、触媒作用、生合成
4.タンパク質の構造と機能
5.中間テスト1
6.DNAと染色体
7.DNAの複製1
8.DNAの複製2
9.セントラルドグマ:転写、翻訳について概説
10.DNAの損傷、修復
11.中間テスト2
12.ウイルスとファージ
13.細胞周期と細胞分裂
14.減数分裂と組換え
15.遺伝学の力

植物病理学2単位 担当教員:津下誠治
[授業概要・到達目標]
植物はどのようにして病気にかかるのか? その原因を探り、感染・伝染のしくみを調べ、植物の病気を防ぐ基礎的・応用的研究をする学問分野が植物病理学です。本講ではテキストに基づき植物病理学の基礎について概説し、受講者が植物病害保護の基礎知識を獲得することを達成目標とします。

[授業計画(2026年度の例)]
1.緒論 植物病理学とは
2.病原体の栄養摂取様式
3.菌類による病害1(ネコブカビ類,卵菌類,接合菌類)
4.菌類による病害2(子嚢菌類)
5.菌類による病害3(担子菌類)
6.菌類の病原性機構
7.細菌による病害
8.細菌の病原性機構
9.ファイトプラズマによる病害と病原性機構
10.ウイルスによる病害
11.ウイルスの病原性機構
12.ウイロイドによる病害と病原性機構
13.植物と病原体の相互関係1(植物の病害応答機構)
14.植物と病原体の相互関係2(抵抗性遺伝子と非病原力遺伝子)
15.植物病害の防除

教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位修得に必要な学修時間を確保する計画です。
動物生理学I2単位 担当教員:岩崎有作
[授業概要・到達目標]
動物生理学Iでは、主に人体生理学について講義します。生理学とは、正常な生体の機能と生体 恒常性(ホメオスタシス)を理解する学問である。以下を本授業の目的とします。

・全身組織の機能とその調節に関する基本的概念を理解する。
・機能(生理学・生化学)と構造(解剖学)の密接な関係を理解する。
・分子・細胞レベルでの機能と、組織から個体への統合的機能を理解し、その考え方を学ぶ 。
・正常機能の破綻による病態発症との関連を理解する。

「食(農)と健康との関連」を科学的に理解するために生理学は最も重要な学問です。生理学は、栄養学・食品機能学、医学、薬学を理解するために必須の学問体系です。将来これらの分野で研究開発を志す場合、栄養素・機能性食品成分や薬物が作用する臓器を解剖学的に正しく表現し、作用する受容体とその細胞内シグナリングを生化学的に理解し、分子→細胞 →臓器→個体への階層上昇に伴う新規機能獲得の原理を正しく説明できる能力が特に必要とされます。

[授業計画(2026年度の例)]
1. 生理学概論: 生体の構成と機能、恒常性(ホメオスタシス)の概念
2. 細胞の生理学: 細胞構造と膜輸送、シグナル伝達機構
3. 神経の基本構造と機能: 神経構造、活動電位、神経伝達物質とシナプス伝達
4. 神経系1: 末梢神経系(体性神経系、自律神経系)と反射
5. 神経系2: 中枢神経系の構造と機能
6. 内分泌系1: ホルモン・内分泌の定義・概論、視床下部-下垂体系
7. 内分泌系2: 甲状腺、副腎、膵臓、(生殖系)
8. 骨・筋: 骨、筋肉の種類、構造と機能
9. 血液・循環系: 血液の組成と機能、心臓と血管の構造と機能、血圧調節
10. 呼吸器系: 呼吸器系の構造、呼吸運動、換気とガス交換
11. 消化器系1: 消化器系の構造、消化管運動、消化管ホルモンと消化液分泌
12. 消化器系2: 栄養素の消化・吸収
13. 腎臓と体液恒常性: 腎臓の構造と機能、尿の生成機序、水・電解質・酸塩基調節
14. 体温調節: エネルギー代謝、熱産生、熱放散
15. 統合生理学: 末梢臓器・脳連関による摂食・エネルギー代謝
動物衛生学I2単位 担当教員:塚本康浩
[授業概要・到達目標]
生命科学とは、人間を含む生物の生命現象を総合的に解明しようとする学問です。DNAやタンパク質等の分子から、細胞、個体、さらに脳と意識までを扱う総合的な自然科学です。また、遺伝子診断や再生医療技術などの新しい医療技術、食糧生産や環境修復技術など、我々の生活の向上に直接関わる先端技術の基盤をなす学問でもあります。この授業では,1回生を対象に、幅広く現代生命科学の教養を身につけてもらう事を目的としています。そのために、7回の生命科学概論の講義に加えて,大学内外の著名な生命科学者および生命科学関係企業の専門家による講義を行います。各講義では、生命科学の研究・ビジネス現場の最先端で行なわれている活動を分かり易く紹介し、先端生命科学へのプロモーション教育を行ないます。高校生物学I程度の基礎知識を前提としますが、文科系の学生諸君の積極的な聴講も期待しています。

[授業計画(2026年度の例)]
1. 食べ物によるアレルギーの予防・緩和
2. 光合成と葉緑体の生命科学
3. 植物の病気を分子レベルで見る
4. ダチョウを用いた動物バイオ
5. 養液栽培そして植物工場
6. 遺伝子組換え作物の未来
7. 光合成をする動物
8. 脳の話
9. DNAとトポロジー
10. 医学における進化生物学
11. 脳の性差
12. 医薬品開発の昔と今
13. 病気に関連する蛋白質の話
14. 物理学からみた光と生命
15. 会話する病原菌

・本科目はオンライン講義により開講します。
・教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位習得に必要な学修時間を確保する計画です。
・ただし、状況により、対面もしくはハイブリッド授業方式に変更となることがあります。変更の際は別途通知します。
分子栄養学I2単位 担当教員:佐伯徹
[授業概要・到達目標]
分子栄養学とは、分子生物学的見地から栄養を理解しようとする研究領域であり、幅広い基礎知識が必要とされます。この授業では、生物学、生化学、栄養学、および分子生物学について、分子栄養学に関わりの深い部分に焦点を当てて基礎を学びます。
この授業では、以下を到達目標とします。

・代表的な代謝経路の概要を理解する
・それらの代謝経路の調節機構を理解するための基礎を修得する
・代謝調節の具体例を学ぶ

[授業計画(2026年度の例)]
1. 糖代謝
2. 解糖
3. 糖新生
4. グリコーゲン代謝
5. ペントースリン酸経路
6. TCA 回路
7. 電子伝達系・ATP 合成酵素
8. 脂肪酸合成
9. 脂肪酸の利用 (1)
10. 脂肪酸の利用 (2)
11. 必須脂肪酸代謝
12. アミノ酸代謝
13. シグナル伝達
14. 代謝調節 (1)
15. 代謝調節 (2)
遺伝子制御学2単位 担当教員:佐藤壮一郎
[授業概要・到達目標]
生物の機能・環境適応・進化などを理解するにはゲノムや遺伝子についての知識が不可欠である。分子生物学や遺伝子制御というと、一見、複雑で無味乾燥な知識の羅列、という印象があるかもしれないが、個々の事象の背後にある「遺伝子の論理」を正しく理解すると、すんなりと理解できる分かり易い学問です。本講義では、転写制御、RNAの動態、翻訳と翻訳後制御、ゲノムとエピゲノム、などの主要なトピックを中心に、科学史の流れや最近の研究事例を織り交ぜながら、どのような仮説や実験からどのような知見が明らかになってきたのか、そして、知見から概念への形成過程について平易に解説します。受講者は、個々の知識を学ぶだけではなく、それらの背後にある研究の考え方や論理そのものを学んで欲しい。遺伝子を道具や手掛かりとして、生命科学の基礎や応用の研究をしてみたい、という学生は是非受講して欲しい。

[授業計画(2026年度の例)]
1. 転写のしくみ(1)
2. 転写のしくみ(2)
3. 転写のしくみ(3)
4. 転写後制御(1)
5. 転写後制御(2)
6. 転写後制御(3)
7. 遺伝子発現調節とオペロン
8. エピジェネティクス(1)
9. エピジェネティクス(2)
10. 遺伝子の読み枠
11. 翻訳のしくみと制御(1)
12. 翻訳のしくみと制御(2)
13. 翻訳のしくみと制御(3)
14. ゲノムの概要と解析手法
15. ゲノムの変動と遺伝子発現制御
動物分子情報学2単位 担当教員:岩﨑有作他
[授業概要・到達目標]
動物の生理現象は、異なった組織を構成する細胞間の情報伝達によって維持されています。この分野の学問的進展は応用としての医療を背景にしているため極めて急速です。本講義では、最新の情報・トピックスを理解するために必要と考えられる生命科学の基礎知識を学習することを主たる目的としています。また、自学自習の習慣をつけるようにレポート出題や小テストを重視します。高校で生物を受講していない学生にとっては、一層の努力が要求されますが、高校生物学のレベルを超えているので既習者と履修条件は大きく変わらりません。

[授業計画(2026年度の例)]
1. 動物分子情報学 概論 【担当:岩崎】
2. 遺伝子の発現−1 遺伝子および発現制御を標的とした研究 【担当:亀井】
3. 遺伝子の発現−2 遺伝子と非コード領域・転写因子 【担当:亀井】
4. 遺伝子の発現−3 エピジェネティクス 【担当:亀井】
5. 遺伝子の発現−4 核内受容体とリガンド・シグナル伝達 【担当:亀井】
6. 遺伝子の発現−5 細胞分化、ノックアウト、iPS細胞 【担当:亀井】
7. 細胞の膜構造-脂質・コレステロール 【担当:岩崎】
8. 膜輸送-イオンチャネル、トランスポーター、ポンプ 【担当:岩崎】
9. 膜受容体とそのリガンドとシグナル伝達−1【担当:岩崎】
10. 膜受容体とそのリガンドとシグナル伝達−2【担当:岩崎】
11. 膜受容体とそのリガンドとシグナル伝達−3【担当:岩崎】
12. 膜受容体とそのリガンドとシグナル伝達−4【担当:岩崎】
13. 代謝の調節 【担当:岩崎】
14. 動物細胞への遺伝子導入技術と応用−1 【担当:岩崎】
15. 動物細胞への遺伝子導入技術と応用−2 【担当:岩崎】

担当教員:岩﨑有作、亀井康富
進化多様性昆虫学2単位 担当教員:大島一正
[授業概要・到達目標]
生物の多様性がどのように生み出されてきたのか、そして人間がその多様性をどのように把握し、生物の分類体系をまとめてきたのかを講義します。講義で扱う対象種は昆虫が中心となりますが、適宜他の分類群の例も交えて講義を行います。

関連する学問分野としては、 進化学、 生態学、 分類学、系統学などであり、主に昆虫を通じてこうした多様性生物学の分野の初歩的な理解を得ることを目標とします。

日程や天候的に可能であれば、 講義の際に学内もしくは京都府立植物園などへ出かけ、 野外で実際に生物を観察できる機会を設けます。主な講義予定は以下の通りですが、 学生からの質問等で理解度を確認しながら、適宜進行状況を調整します。

[授業計画(2026年度の例)]
01. 進化多様性生物学と昆虫学
02. 昆虫とは何か?: 節足動物の中での昆虫
03. 昆虫の目について I
04. 昆虫の目について II
05. 昆虫の生態:植物との相互作用 I
06. 昆虫の生態:植物との相互作用 II
07. 植物園での昆虫観察
08. 系統と分類
09. 系統推定法 I
10. 系統推定法 II
11. 系統情報と分類群の構築 I
12. 系統情報と分類群の構築 II
13. 新種記載と分類学,命名規約
14. 種概念と種分類,種分化
15. 生態適応と生殖隔離
土壌学Ⅰ2単位 担当教員:矢内純太
[授業概要]
本講義では、植物生産機能や環境保全機能を有する自然環境の基本的存在である土壌について多面的に講義します。すなわち、土壌の無機成分と有機成分について概説するとともに、その化学的・物理的・生物的・鉱物的性質を講義します。あわせて、土壌の植物生産機能や環境保全機能の原理を伝えるとともに、それら土壌機能を持続的に維持発展させることができるための具体的管理方法についても包括的に講義します。
[到達目標]
受講生は、土壌学の基本的な知識を多面的に理解します。また、土壌に立脚する陸域生態系の持続的管理について考察するための基礎を身につけます。

[授業計画(2026年度の例)]
1.土壌とは何か・土壌の機能
2.土壌の有機成分-構造と機能
3.土壌の無機成分-1次鉱物と2次鉱物
4.土壌の無機成分-粒径組成・団粒と機能
5.土壌の化学性-荷電発現機構と養分保持
6.土壌の化学性-土壌酸性・アルカリ性
7.土壌の物理性-水分保持の仕組み
8.土壌の生物性
9.土壌の生成
10.土壌の分類-日本の土壌と世界の土壌
11.土壌の肥沃度の管理と作物生産
12.土壌中での植物養分の存在形態と挙動
13.水田土壌・畑土壌と森林土壌
14.土壌汚染と土壌荒廃
15.土壌保全と人類の未来
・本科目はオンライン講義により開講する場合があります。
・教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修時間を確保する計画です。
農業生態学2単位 担当教員:大迫敬義
[授業概要]
農業生産の現場はヒト、作物ならびにそれ以外の生物、非生物環境の相互作用系であり、農業生態系と呼ばれます。農業生態系は農業の発展とともに変化し、地球レベルでの環境変動にも重大な影響を及ぼします。当科目では、野生植物の利用から作物の成立までの進化史、農業生産活動に関連する生物の進化と多様性、農業が環境や生物多様性に与える影響について生物学に加え人類学ならびに考古学的観点から解説します。
[到達目標]
農業の開始から現在までの発展と、その中での作物、雑草、環境ならびに人類の変遷の在り方を理解することを目標とします。

[授業計画(2026年度の例)]
1.狩猟・採集生活における食料の獲得
2.農耕による生物資源の蓄積とヒト社会の変化
3.農耕・牧畜の発展と進歩
4.野生生物と家畜・作物の違い
5.野生生物の利用から家畜化・栽培化への道
6.家畜化・栽培化に伴う生物集団の遺伝的変化
7.家畜化・栽培化に関与する遺伝子
8.作物と近縁野生種の遺伝的交流
9.作物と家畜の利用に伴うヒトの進化
10.農業活動に対する害虫・病原微生物・雑草の進化的応答
11.農耕による環境の攪乱と生物群集
12.農業生態系の多様性
13.外来生物が環境ならびに生物多様性に及ぼす影響
14.経済成長と食料消費の変化
15.国際貿易による地域間の資源の移動

教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修時間を確保する計画です。
園芸農産物利用科学2単位 担当教員:板井章浩他
[授業概要・到達目標]
食品としての果実・野菜などの青果物や花の収穫から消費、加工にいたるまで(いわゆるポストハーベスト)の品質変化やそれらの変化にかかわるメカニズムについて、生理学的、生化学的さらには、分子生物学的側面より概説します。また日本と海外で商業的に利用されている品質保持技術や加工技術についても、概説します。
農産物の収穫後の特性を理解し、それに基づく流通・貯蔵・加工技術について修得します。また農産物の取扱や貯蔵・加工技術について理解し、実際の栽培現場、流通現場、加工現場での対応能力を養うことを目標とします。

[授業計画(2026年度の例)]
1:食生活において青果物の果たす役割
2:青果物の食品成分特性I(糖、デンプン、有機酸)
3:青果物の食品成分特性II(アミノ酸、食物繊維、無機質)
4:青果物の食品成分特性III(ビタミン、色素、香気、ポリフェノール)
5:収穫後の生理的変化I (呼吸活性と水分生理)
6:収穫後の生理的変化II (エチレン、植物ホルモン)
7:収穫後の生理的変化III (軟化)
8:青果物の品質評価
9:青果物の流通
10:青果物の貯蔵技術 
11:青果物の生理障害と貯蔵障害 
12:青果物の一次加工
13:青果物の加工I(缶詰、ゼリー、糖果類)
14:青果物の加工II(果汁、酒、酢)
15:青果物の加工III(乾燥、冷凍食品、漬物)

担当教員:板井章浩、森本拓也
土壌学Ⅱ2単位 担当教員:中尾淳
[授業概要]
本講義では、土壌学Iからの発展学習として土壌の産状と成因および現代社会における重要性について多面的に講義します。すなわち、土壌が地球史の中で生成・発達し、時に劣化するプロセスと背景要因について概説するとともに、土壌の物理・化学的な特徴やその多様性を理解するための理論について講義します。あわせて、これらの理解に基づいた新しい土壌管理方法の確立が農業・環境問題への対処に重要であることの説明と実践例の紹介を行います。

[到達目標]
受講生は、土壌学の基本的な知識をもとに、農業環境問題における土壌の重要性を理解します。また、汚染土壌の管理方法や農地における脱炭素技術について考察するための基礎を身につける。

[授業計画(2026年度の例)]
1.ワンヘルスにおける土壌の位置 
2.健全な土壌とは?① 一般理化学性
3.健全な土壌とは?② 土壌の分類 
4. 健全な土壌ができるまで① 岩石の性状と鉱物組成  
5. 健全な土壌ができるまで② 鉱物の風化と粘土の生成
6. 健全な土壌ができるまで③ 炭素循環と団粒形成
7. 健全な土壌ができるまで④ 土壌劣化 
8. 温暖化と水稲作との関係① 水田は悪者か?
9. 温暖化と水稲作との関係② 高温障害の現状と対策 
10.環境マネジメントと土壌 ① 放射能汚染①  
11.環境マネジメントと土壌 ② 放射能汚染②  
12.環境マネジメントと土壌 ③ 脱炭素技術の開発① 
13.環境マネジメントと土壌 ④ 脱炭素技術の開発②
14.農地土壌の健全性をどう評価すべきか?
15.国際社会における土壌研究の現在地

 
3年次

3回生では、各コースを構成する研究室が提供する、より高度な専門教育を受講します。また、生命科学研究の国際性に対応するため、科学英語を必修科目として位置づけ、英語論文の読み方の基本を学習します。3回生後期からは各研究室に分属し、各研究室内での卒業研究に取り組むためのより専門的な研究・実験手技と知識の習得を目指します。

科学英語I2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
農学生命科学科に関わる英語文献を講読し、科学英語の読解力・表現力を養います。

[授業計画(2026年度の例)]
1.授業の受け方
2.英語文献講読
3.英語文献講読
4.英語文献講読
5.英語文献講読
6.英語文献講読
7.英語文献講読
8.中間試験
9.論文の概要I
10. 論文の概要II
11. クロスワードの専門予後I
12. クロスワードの専門予後II
13. 問題の答えI(Text Tracking)
14. 問題の答えII(Text Tracking)
15.ワードフィット(Text completing)

教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修計画を確保する計画です。

科学英語II2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
農学生命科学に関わる各専門領域に特化した内容の解説、学術論文および実験マニュアルなどを教材として、専門的知識、英文読解力、英語での表現力を向上させるとともに、専門領域の用語の習得を目標とします。学生の指導は、各分属予定研究室の教員が担当します。

[授業計画(2026年度の例)]
1.各講座教員計画内容
2.各講座教員計画内容
3.各講座教員計画内容
4.各講座教員計画内容
5.各講座教員計画内容
6.各講座教員計画内容
7.各講座教員計画内容
8.各講座教員計画内容
9.各講座教員計画内容
10.各講座教員計画内容
11.各講座教員計画内容
12.各講座教員計画内容
13.各講座教員計画内容
14.各講座教員計画内容
15.各講座教員計画内容
生物統計学2単位 担当教員:松島良
[授業概要・到達目標]
農学研究において、実験データを正しく解析するために生物統計学の知識は不可欠です。生物試料から得られるデータは、個体差や環境要因による”ばらつき”を含みやすいため、結果からノイズを排除し、データの真意を導き出す統計学的手法が求められます。統計学そのものを数学的に理解することは容易ではないです。しかし、生物学者の立場は、統計学を「解析の道具」として活用することにあります。昨今、Rプログラムや生成AIの普及により解析の実行自体は格段に容易になりましたが、原理を理解しないまま手法を用いることは、重大な誤用を招く恐れがあります。本講義では、卒業研究等で得られたデータを正しく扱うため、各統計手法の基礎原理を習得することを目的とします。

[授業計画(2026年度の例)]
1. 記述統計と推測統計、母集団と標本、平均、分散、標準偏差
2. 正規分布と標本平均の特徴
3. 母平均の区間推定、t分布
4. 自由度、検定の考え方、帰無仮説と対立仮説、二項検定、Mann-WhiteneyU検定
5. 第一種の過誤と第二種の過誤
6. 復習、小テスト
7. データ種類、検定法選択の基準となる要素、対応のあるt検定
8. 対応のないt検定、合算分散、合算標準偏差、P値
9. Welchのt検定、ノンパラメトリック検定、棒グラフの問題点
10. 分散分析、対応のある分散分析、クラスカルウォリス検定
11. 多重比較
12. 復習、小テスト
13. 相関分析
14. 単回帰分析
15. 復習、小テスト

上記計画は受講生の理解度に応じて、構成や内容を変更する可能性があります。
植物生産科学基礎実験2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
農業や⾷と健康などに関する各分野における農学および⽣命科学を学ぶ上で必要な実験技術の理解と習得を⽬的とします。本科⽬では特に、個体や集団レべル(集団や形態形質、環境応答など)の解析に関する⼿法や技術の習得を⽬指します。農学⽣命科教員によるオムニバス⽅式の授業とします。

[授業計画(2026年度の例)]
以下の予定は構成案であり、担当者と内容は変更される場合があります。
1.ヒアリング調査シートの作成  中村貴⼦(農業経営学)
2.昆⾍の個体群成⻑の把握・予測と検討 中尾史郎(応⽤昆⾍学)
3.植物の形態形質の観察と測定 ⼤坪憲弘(植物育種学)
4.画像解析による形質の定量化 未定(細胞⼯学)
5.⼟壌分析と光合成速度の測定 (1) アンドレ・F・クルス(農業⽣態学)
6.⼟壌分析と光合成速度の測定 (2) アンドレ・F・クルス(農業⽣態学)
7.作物の養分⽋乏症状の観察 (1) 伊達修⼀(野菜花卉園芸学)
8.作物の養分⽋乏症状の観察 (2) 伊達修⼀(野菜花卉園芸学)
9.果樹の花粉管観察 森本拓也(果樹園芸学)
10.果実の品質評価 森本拓也(果樹園芸学)

担当教員:板井章浩、大迫敬義、伊達修一、森本拓也、西島隆明
植物生産科学専門実験4単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
農業や食と健康などに関する各分野における農学および生命科学を学ぶ上で必要な実験技術の理解と習得を目的とします。本科目では特に、遺伝や遺伝子、DNAおよびゲノムレべルの解析に関する手法や技術の習得と、土壌における化学・生化学・動物系の解析に関する手法や技術の習得を目指します。農学生命科教員によるオムニバス方式の授業とします。

[授業計画(2026年度の例)]
・大腸菌の形質転換 (1)
・大腸菌の形質転換 (2)
・プラスミドDNAの解析 (1)
・プラスミドDNAの解析 (2)
・プラスミドDNAの解析 (3)
・植物のDNA抽出とPCR (1)
・植物のDNA抽出とPCR (2)
・植物の遺伝形質の変異の測定と統計解析
・植物のゲノム・エピゲノムに関する実験 (1)
・植物のゲノム・エピゲノムに関する実験 (2)
・土壌の交換性塩基と陽イオン交換容量の定量 (1)
・土壌の交換性塩基と陽イオン交換容量の定量 (2)
・化学物質の精製法と分析法
・グルコース誘導体の化学合成
・酵素反応速度論実験 (1)
・酵素反応速度論実験 (2)
・動物生理学実験 (マウスを用いた実験) (1)
・動物生理学実験 (マウスを用いた実験) (2)
・皮膚常在菌の同定 (1)
・皮膚常在菌の同定 (2)

* 教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修時間を確保する計画です。

担当教員:板井章浩、大迫敬義、伊達修一、森本拓也、西島隆明
植物生産科学基礎実習2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
水田、畑地および施設における農作物の栽培管理に関する基礎的な知識や技術の習得を目的として精華農場で実施します。毎回の実習で各自が選定した作目の自主栽培管理を行うとともに、水田稲作の基本技術と水田環境,野菜・花卉・果樹などの園芸作物の生理生態と栽培管理と高品質果実生産技術,農業機械等の使用法などの基礎を習得するための実習を行います。農作物の播種準備から収穫までの過程は季節変化に合わせて行われるものであるため、できる限り後期の専門実習も併せて履修することを薦めます。なお、初回実習に実習内容と日程を改めて配布しますが、天候、作物の生育状況などにより変更することがあります。

[授業計画(2026年度の例)]
1.ガイダンス
2.農作業の安全確保について
3.自主栽培圃場(計画、施肥,畝立て)
4.自主栽培圃場(栽培管理)
5.自主栽培圃場(収穫と品質評価)
6.水稲育苗
7.水稲移植(手植え、機械移植)
8.野菜類育苗(キュウリ、ダイショ)
9.野菜類栽培管理(水耕トマト)
10.野菜類収穫(ジャガイモ、タマネギ)
11.花卉育苗(キク、ユリ)
12.花卉採花(ユーストマ、シャクヤク、グラジオラス)
13.果樹結実管理(ナシ、リンゴの人工授粉と摘果)
14.果樹結実管理(ブドウの無核化処理、摘粒、袋かけ)
15.果樹収穫と品質評価(モモ)

担当教員:板井章浩、大迫敬義、伊達修一、森本拓也、西島隆明
植物生産科学専門実習2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
水田、畑地および施設における農作物の栽培管理に関するより専門的な知識や技術の習得を目的として精華農場で実施します。毎回の実習で各自が選定した作目の自主栽培管理を行うとともに、水田稲作の基本技術と水田環境、野菜・花卉・果樹などの園芸作物の生理生態と栽培管理と高品質果実生産技術、農業機械等の使用法などを習得する実習を行います。なお、初回実習に実習内容と日程を改めて配布しますが、天候、作物の生育状況などにより変更することがあります。

[授業計画(2026年度の例)]
1.ガイダンス
2.自主栽培圃場(計画と管理)
3.自主栽培圃場(収穫と品質評価)
4.水稲収穫(稲刈り、乾燥)
5.収穫残渣(稲ワラ)の利用
6.農産加工(餅つき)
7.野菜の播種、育苗と定植(促成葉菜類、トマト接ぎ木、タマネギ)
8.野菜収穫と調整(サトイモ、ダイショ、ダイコン、ハクサイ)
9.施設栽培果菜類収穫と品質評価
10.施設栽培花卉類(ストック、ユーストマ)の管理
11.鉢の寄せ植え(葉ボタン、パンジー、シクラメン、アリッサムなど)
12.露地栽培花卉類(葉ボタン)を利用した花壇設営
13.果樹類収穫(カキ、リンゴ、カンキツ類)
14.果樹類追熟と脱渋操作(セイヨウナシ、渋ガキ)
15.果樹類の剪定(カキ、モモ、ナシ、ブドウ)

担当教員:板井章浩、大迫敬義、伊達修一、森本拓也、西島隆明
植物育種方法論2単位 担当教員:大坪憲弘
[授業概要]
育種は生物の遺伝的特性を改変し、その生産力や付加価値を高める操作です。素材となる生物に遺伝的変異を生じさせ、その中から人間にとって有用な遺伝的特性をもつものを選び出すことを基本としますが、扱う素材によって育種の方法は変わります。例えば植物育種では素材の繁殖様式の違いに応じたそれぞれの方法が確立されています。本講義では、「植物育種学」で学んだことを基本に様々な育種法について解説します。どのようにして「新品種」が生み出されるかを受講者が理解できるよう個々の具体的な事例を紹介しながら講義をすすめます。これら基本情報に加え、本講義では近年の育種を大きく進展させた分子マーカーを活用する育種やゲノム編集技術等の最新動向についても解説します。

[到達目標]
従来育種の基本的な手法と繁殖様式による育種方法の違いを身近な作物を例に理解し、昨今の品種開発の現状を把握するとともに、急速に普及しつつあるゲノム情報の利用や農業を取り巻く社会的な状況の変化などにより今後の育種がどう変わっていくのかを予測するセンスを身につけます。

なお、講義計画には育種法を学ぶ上での基本事項を挙げているが、最新の情報を提供するため一部内容を変更する、あるいは前後する場合があります。

[授業計画(2026年度の例)]
1.育種法の概観
2.自殖性植物の特性
3.自殖性植物の育種法
4.自殖性植物の育種−イネを例に
5.他殖性植物の特性
6.他殖性植物の育種法
7.他殖性植物の育種−トウモロコシを例に
8.栄養繁殖性植物の育種
9.遠縁交雑育種
10.突然変異育種
11.倍数性育種
12.ゲノム情報の蓄積とマーカーアシスト育種
13.分子育種技術
14.ゲノム編集技術
15.育種の最前線

教材の学習,課題提出,自習等を含め,単位取得に必要な学習時間を確保する計画です。

持続型果樹園芸学2単位 担当教員:アンドレFクルス
[授業概要・到達目標]
本講義の目的は、持続的な果樹栽培の基本的なことを学ぶことです。持続的果樹栽培は、長期間の栽培、消費者の健康、そして環境を保護すると同時に、高い生産性および品質可能とします。学生には、持続可能性およびこれに関する現在の問題点についても理解を深めていただきたい。
テーマ:果樹の持続栽培の重要なポイント

[授業計画(2026年度の例)]
1.Basic aspects of sustainable agriculture I (持続的栽培の基本的知識 I)
2.Basic aspects of sustainable agriculture II (持続的栽培の基本的知識 II)
3.Ecological impacts I (生態学への影響 I)
4.Ecological impacts I (生態学への影響 II)
5.Organic Agriculture I (有機栽培 I)
6.Organic Agriculture II (有機栽培 II)
7.Soil microbial patterns I (土壌微生物管理 I)
8.Soil microbial patterns I (土壌微生物管理 II)
9.Plant breeding (植物育種)
10.Pest and diseases control (農業の病害虫管理)
11.Soil fertility and weed control (土壌施肥および草管理)
12.Post-harvest management (収穫後の管理)
13.Agricultural Policy for Sustainability I (持続のための農業ポリシーI)
14.Agricultural Policy for Sustainability II (持続のために農業ポリシーII)
15.Current situation (現在の状況)
The necessary study time for acquisition of credits, including learning materials, submitting assignments, and self-study will be provided (教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修計画を確保する計画です)

花卉園芸学2単位 担当教員:伊達修一
[授業概要]
園芸学は取り扱う素材により野菜園芸学、果樹園芸学,花卉園芸学に大きく分類されます。したがって野菜・果樹に加えて、花卉園芸学について学ぶことは園芸学を総合的に理解する上で極めて重要です。本講義は大きく3つのパートに分かれます。はじめに、花卉の存在意義を産業や文化といった社会的な面から理解した上で、次に様々な花卉の形態的・生理的・生態的特徴を説明し、これに基づいた成長制御技術を概説します。後半には世界的に主要な花卉および品種の成立に我が国の野生種が大きな役割を果たした花卉について、さらに詳細に説明していきます。また随時、花卉の生理や育種などに関する最新のトピックにも触れます。

[到達目標]
受講生は花卉園芸に関する社会的側面から花卉の植物としての特徴、園芸産業として成立させるための様々な成長制御技術について総合的に理解することを目標とします。

[授業計画(2026年度の例)]
1.花卉園芸の社会的側面(1) 文化,心理
2.花卉園芸の社会的側面(2) 産業
3.花卉の分類
4.花卉の形態と構造
5.花卉の成長(1)
6.花卉の成長(2)
7.花卉の繁殖
8.花卉の育種
9.花色
10.香りと切り花の鮮度保持技術
11.主要な花卉(1) バラ
12.主要な花卉(2) キク
13.主要な花卉(3) カーネーション・ユリ
14.主要な花卉(4) ツバキ
15.京都府立植物園で栽培されている花卉.
15回目は植物園の見学とします。教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位習得に必要な学修時間を確保する計画です。
農業と食料の経済学2単位 担当教員:中村貴子
[授業概要]
農業経営、流通問題、食料問題、農業関連環境問題について、経済学的な視点から解説します。

[到達目標]
経済学的に解説ができること。

[授業計画(2026年度の例)]
1 ガイダンスと市場流通
2 需要曲線と供給曲線
3 農産物市場の不安定性
4 農産物価格安定政策
5 食料需要の価格弾力性
6 食料需要の所得弾力性,エンゲルの法則
7 国内における農産物流通の歴史と貿易自由化
8 食料の内外価格差
9 規模の経済性と農業の構造
10 稲作農家の歴史的転換1
11 稲作農家の歴史的転換2
12 農業生産の持続性と外部不経済
13 レモンの原理と農産物
14 農業の外部経済効果と多面的機能
15 コモンズ(共有地)の悲劇とフリーライダー

環境保全型農業論2単位 担当教員:中村貴子
[授業概要]
農業の現状を把握するとともに、農業と環境との関係、環境保全型農業および有機農業に関する歴史的経緯、農業政策、多様な実践事例を学びます。また農業資源をビジネスとする手法について事例から学びます。場合によってはオンラインで講義を実施することもあります。

[到達目標]
自らも環境保全型農業が成立する条件とは何かを考えられる能力を身につけます。

[授業計画(2026年度の例)]
1 ガイダンスと農業と持続性に関する考察
2 環境保全型農業を学ぶための基礎的数値
3 稲作と環境保全型農業
4 多様な環境保全型農法について-特に米
5 環境保全型農業および有機農業について
6 多面的機能の評価手法(価値)と政策による支援
7 価値と価格と市場流通
8 集落営農と環境保全型農業
9 田んぼの生き物ー生物多様性とビジネス
10 農商工連携と6次産業化
11 女性の活躍と地産地消と地域ブランド
12 食品ロスと資源循環型社会と農業
13 地域ブランドと食育推進法
14 グリーンツーリズムと環境保全型農業
15 エネルギーと環境問題
植物ゲノム情報学2単位 担当教員:福島敦史
植物ゲノム情報を中心とし、農学、食科学といった持続可能な食糧生産に資する科学および産業を発展させ支援する「データサイエンス」の基礎とその利活用性を学びます。
遺伝子工学2単位 担当教員:森田重人
[授業概要・到達目標]
分子生物学の急速な発展により、遺伝子から細胞に至る生命現象の過程を分子レベルで理解出来るようになりました。さらに遺伝子を人為的に改変し、各種生物に新しい形質を導入することも可能になりました。
 本講義では、分子生物学の知識を基盤に、遺伝子組換え技術の基本から、先端科学分野であるゲノム改変技術に至るまでの遺伝子工学全般を理解することを目的とします。また、遺伝子工学技術のバイオテクノロジーや医療への応用、および遺伝子工学に関連した最近のトピックスについても紹介します。
植物感染機構学2単位 担当教員:辻元人
病原体が植物に感染して病気を引き起こすシステム、また、植物が病原体の感染から身を守るシステムについて解説します。
植物病害管理学2単位 担当教員:辻元人
[授業概要・到達目標]
作物病害の多くは病原体の感染によって引き起こされます。その病害の多くは適切な栽培管理によってある程度は防除することができます。病害防除を効率的に行うためには、病原体の性質を理解することが重要です。本講義の前半部では、植物病原体の発生生態や感染生理(病原体の感染戦略と植物の防御応答)に関する基礎知識の習得を目的とします。また後半部では病害管理に必要な診断法や防除法について、その原理や実践に関する基礎知識の習得を目的とします。

[授業計画(2026年度の例)]
1. 導入:植物の病害と防除
2. 植物と病原体の相互関係:感染特異性
3. 植物と病原体の相互関係:遺伝要因1
4. 植物と病原体の相互関係:遺伝要因2
5. 病原体の感染機構:侵入力
6. 病原体の感染機構:抵抗性抑止力
7. 病原体の感染機構:発病力
8. 植物の防御機構:静的抵抗性
9. 植物の防御機構:動的抵抗性
10. 病害防除:診断
11. 病害防除:耕種的防除
12. 病害防除:物理的防除
13. 病害防除:生物的防除
14. 病害防除:化学的防除
15. 病害防除:農薬

*教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学習時間を確保する計画です。
動物生理学II2単位 担当教員:髙井信吾他
[授業概要・到達目標]
本講義では、動物生理学1で学んだ各臓器の生体恒常性維持機構を基本として、授業計画にある各分野の生理学・病態生理学を解説します。動物の正常な機能が如何にして保たれているのか、その巧妙な制御システム、それが破綻した際にどのような病態が発症するかについて十分に理解し、正しく説明できることを目標とします。また、動物の生存に必要な栄養素の吸収・代謝機構、さらに栄養素の感知・摂取に関わる化学感覚受容機構と全身の健康との関連について、統合的に理解することを目指します。

[授業計画(2026年度の例)]
1. 動物生理学2 概論 (岩﨑)
2. 糖代謝調節とその破綻による疾患 1 (岩﨑)
3. 糖代謝調節とその破綻による疾患 2 (岩﨑)
4. 糖代謝調節とその破綻による疾患 3 (岩﨑)
5. 糖代謝調節とその破綻による疾患 4 (岩﨑)
6. 動物における栄養代謝とその調節 1(髙井)
7. 動物における栄養代謝とその調節 2(髙井)
8. 動物における栄養代謝とその調節 3(髙井)
9. 動物における栄養代謝とその調節 4(髙井)
10. 動物における栄養代謝とその調節 5(髙井)
11. 動物における栄養代謝とその調節 6(髙井)
12. 動物の感覚機能と健康の生理学 1(髙井)
13. 動物の感覚機能と健康の生理学 2(髙井)
14. 動物の感覚機能と健康の生理学 3(髙井)
15. 動物の感覚機能と健康の生理学 4(髙井)

担当教員:髙井信吾、岩﨑有作
動物衛生学II2単位 担当教員:足立和英
[授業概要]
家畜の基礎から飼養衛生管理、感染症対策、バイオセキュリティまでを体系的に学びます。家畜の生産現場における衛生管理の重要性を理解するとともに、疾病発生の予防および健康管理の基本的な考え方について講義します。

[到達目標]
家畜の基本から衛生管理の基礎と感染症予防等について紹介します。これにより、家畜の飼養衛生管理の基本原則、家畜衛生の基本概念とその重要性を理解し、家畜生産における疾病予防の考え方や家畜感染症対策やバイオセキュリティの基本的な仕組みを理解させます。

[授業計画(2026年度の例)]
1.動物生産、畜産とは
2.家畜の概論
3.乳牛について
4.牛の繁殖について
5.乳牛の飼養衛生管理①
6.乳牛の飼養衛生管理②
7.肉牛の飼養衛生管理
8.豚(養豚)について
9.豚の飼養衛生管理
10.鶏(養鶏)について
11.鶏の飼養衛生管理
12.その他の家畜について①
13.その他の家畜について②
14.その他の家畜について③
15.総括
分子栄養学II2単位 担当教員:亀井康富
[授業概要]
分子栄養学は、これまでの栄養学に分子生物学的手法を取り入れ、食物と遺伝子との相互作用を明らかにし、健康増進に役立てることを目的とする新しい学問分野である。社会が高齢化するにつれ、生活習慣病をはじめとする慢性疾患の罹病率が増加し、より積極的な健康増進対策が望まれています。とくに生活習慣病は、個人の遺伝的背景に生活習慣や生活環境といった複数の因子が重なり合って発症する代謝性の慢性疾患であり、この予防法と治療法の確立に分子栄養学の貢献が期待されています。本講義では、生体における栄養素の役割と食事栄養による生体調節の分子機構を解説します。

[テーマ]
栄養と遺伝子の相互作用

[到達目標]
遺伝子発現制御における栄養素の作用と、その作用機構に関する基礎的知識を習得します。また、栄養素の代謝は一律ではなく、(1)それぞれの臓器は役割に応じて栄養素の代謝を制御すること、(2)栄養環境の変化と要求量に応じて代謝応答し生体の恒常性を維持することを理解します。

[授業計画(2026年度の例)]
1.栄養と遺伝子遺伝子発現過程の概略と遺伝子多型について概説し、摂取する栄養素の質と量が個体の遺伝子発現におよぼす影響について解説する。
2.栄養と情報伝達システム細胞間・細胞内情報伝達システムと、その情報伝達物質について、その生理的役割や物理化学的性質にそって分類し、解説する。
3.摂食制御の情報伝達摂食制御の多様性について概説し、摂食中枢による摂食制御機構、および消化管ホルモンを介した消化吸収の情報伝達について解説する
4.糖質の消化吸収機構消化管内における糖質の消化吸収と、輸送単体による糖質の膜透過について解説する。
5.糖質の利用と糖質代謝酵素の組織特異的発現(その1)組織特異的な糖質の利用とそれに携わる酵素の組織特異的発現について概説し、血糖の恒常性がどのように維持されているのか解説する。
6.糖質の利用と糖質代謝酵素の組織特異的発現(その2)組織特異的な糖質の利用とそれに携わる酵素の組織特異的発現について概説し、血糖の恒常性がどのように維持されているのか解説する。
7.脂質の消化吸収と体内輸送(その1)消化管における脂質の消化吸収の特徴と胆汁酸の役割。
8.脂質の消化吸収と体内輸送(その2)脂質の体内輸送とリポタンパク質代謝について解説する。
9.脂質代謝に関わる遺伝子発現核内受容体による脂質代謝とエネルギー代謝の制御および必須脂肪酸とエイコサノイドを中心に解説する。
10.タンパク質の栄養価タンパク質栄養の生理的意義を概説し、窒素出納を中心にその評価法を解説する。
11.タンパク質摂取に関わる信号伝達タンパク質栄養とIGF-1を介した成長のシグナル伝達、体タンパク質合成および分解制御とそのシグナル分子としてのアミノ酸について解説する。
12.ビタミンとミネラルビタミンの消化吸収と生理的役割を解説する。
13.ビタミン・ミネラルと遺伝子の発現調節ビタミンA,Dの生理的役割と核内受容体を介した情報伝達、カルシウムによる細胞内情報伝達機構を中心に解説する。
14.味と臭いの信号伝達化学センサーとしての味覚受容体、臭覚受容体の構造とそれらを介した味と臭いの細胞内情報伝達システムを解説する。
15.食品中の非栄養素成分と疾病予防の分子機構ポリフェノールやカプサイシンによる細胞内情報伝達の修飾と、それによって期待される、抗動脈硬化、抗肥満、抗発ガン作用などについて解説する。

教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修時間を確保する計画です。
食品機能学2単位 担当教員:大藪葵
[授業概要]
本講義は、食品を単なる栄養源としてではなく、「栄養(一次機能)」「嗜好(二次機能)」を超えた「生体調節(三次機能)」という最も重要な機能を持つものとして科学的に理解することを目的とします。特に、超高齢社会を迎える我が国において、食品の持つ三次機能(抗酸化作用、抗がん作用、免疫・抗炎症作用など)が、生活習慣病や疾患の発症予防にいかに深く関わるかを解説します。また、近年世界的に注目を集めている食品の三次機能としての抗老化作用について最新の知見も含めて概説します。

[到達目標]
食品が持つ栄養、嗜好、そして健康維持・増進に果たす役割を科学的根拠に基づいて理解し、生体の恒常性を維持・調節する食品の機能性について理解します。また、食の多様な働きを私たちの健康維持・増進にどのように活かせるかを科学的に考察する力を身につけます。

[授業計画(2026年度の例)]
第1回 授業概要の説明、機能性食品の概念と分類 (教科書 第1章, 第2章 1)
第2回 三大栄養素の生化学的特性と栄養 (教科書 第2章 2〜4)
第3回 微量栄養素の栄養、食品の二次機能(呈味・香気・色素成分、テクスチャーなど)(教科書 第2章 5, 6, 第3章 1〜6)
第4回 食品の三次機能、特定保健用食品(教科書 第4章 1・2)
第5回 抗酸化機能・抗炎症機能とフィトケミカル (教科書 第4章 3)
第6回 腸内細菌叢とプレ・プロバイオティクス (教科書 第4章 4)
第7回 生活習慣病(肥満・糖尿病)の病態と食品 (教科書 第5章 1〜3)
第8回 血管障害(動脈硬化、高血圧)の仕組みと食品(教科書 第5章 4)
第9回 免疫・アレルギーと食品の免疫調節作用(教科書 第5章 5)
第10回 がんと食品の抗がん作用 (教科書 第5章 6)
第11回 食品にかかわる主要な制度・機能性表示食品制度の概要(教科書 第6章 1, 3)
第12回 三次機能を持つ個別食品成分の最新研究
第13回 特別用途食品・遺伝子組換え食品 (教科書 第6章 2, 4, 5)
第14回 オミクス解析を活用した食品機能学的研究
第15回 食品の抗老化作用と老化研究における食品機能学

教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修時間を確保する計画です。
農学生命科学専門実験Ⅰ2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
農業や食と健康などに関する各分野における農学および生命科学を学ぶ上で必要な実験技術の理解と習得を目的とします。本科目では特に、個体や集団レべル(集団や形態形質、環境応答など)の解析に関する手法や技術の習得を目指します。農学生命科教員によるオムニバス方式の授業とします。

[授業計画(2026年度の例)]
以下の予定は構成案であり、担当者と内容は変更される場合があります。
1.ヒアリング調査シートの作成  中村貴子(農業経営学)
2.昆虫の個体群成長の把握・予測と検討 中尾史郎(応用昆虫学)
3.植物の形態形質の観察と測定 大坪憲弘(植物育種学)
4.画像解析による形質の定量化 未定(細胞工学)
5.土壌分析と光合成速度の測定 (1) アンドレ・F・クルス(農業生態学)
6.土壌分析と光合成速度の測定 (2) アンドレ・F・クルス(農業生態学)
7.作物の養分欠乏症状の観察 (1) 伊達修一(野菜花卉園芸学)
8.作物の養分欠乏症状の観察 (2) 伊達修一(野菜花卉園芸学)
9.果樹の花粉管観察 森本拓也(果樹園芸学)
10.果実の品質評価 森本拓也(果樹園芸学)

担当教員:森本拓也、アンドレ・フレイリ・クルス、大坪憲弘、國枝正、伊達修一、中尾史郎、中村貴子
農学生命科学専門実験II2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
農業や食と健康などに関する各分野における農学および生命科学を学ぶ上で必要な実験技術の理解と習得を目的とします。本科目では特に、遺伝や遺伝子、DNAおよびゲノムレベルの解析に関する手法や技術の習得を目指して、主に分子生物学の基礎的実験を行います。
なお本実験は、授業計画に記載の内容を10日間(5週間)で行う予定です。

[授業計画(2026年度の例)]
1. 植物のDNA抽出とPCR(1)
2. 植物のDNA抽出とPCR(2) 
3. 植物のDNA抽出とPCR(3) 
4. 植物のDNA抽出とPCR(4) 
5. 植物のDNA抽出とPCR(5) 
6. 植物のDNA抽出とPCR(6) 
7. 大腸菌の形質転換(1)
8. 大腸菌の形質転換(2)
9. 大腸菌の形質転換(3)
10. 大腸菌の形質転換(4)
11. 大腸菌の形質転換(5)
12. 大腸菌の形質転換(6)
13. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(1)
14. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(2)
15. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(3)
16. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(4)
17. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(5)
18. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(6)
19. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(7)
20. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(8)
21. 大腸菌プラスミドDNAの単離と解析(9)
22. 植物のゲノムや遺伝子発現機構に関する実験と解析(1)
23. 植物のゲノムや遺伝子発現機構に関する実験と解析(2)
24. 植物のゲノムや遺伝子発現機構に関する実験と解析(3)
25. 植物のゲノムや遺伝子発現機構に関する実験と解析(4)
26. 植物のゲノムや遺伝子発現機構に関する実験と解析(5)
27. 植物のゲノムや遺伝子発現機構に関する実験と解析(6)
28. 植物の遺伝形質の変異の測定と統計解析(1)
29. 植物の遺伝形質の変異の測定と統計解析(2)
30. 植物の遺伝形質の変異の測定と統計解析(3)

担当教員:森田重人、大迫敬義、久保中央、佐藤壮一郎、辻元人
農学生命科学専門実験III2単位 担当教員:学科教員
[授業概要・到達目標]
農業や食と健康などに関する各分野における農学および生命科学を学ぶ上で必要な実験技術の理解と習得を目的とします。本科目では特に、土壌における化学・生化学・動物系の解析に関する手法や技術の習得を目指します。農学生命科教員によるオムニバス方式の授業とします。

[授業計画(2026年度の例)]
1.土壌の交換性塩基と陽イオン交換容量の定量 (1)
2.土壌の交換性塩基と陽イオン交換容量の定量 (2)
3.化学物質の精製法と分析法
4.グルコース誘導体の化学合成
5.酵素反応速度論実験 (1)
6.酵素反応速度論実験 (2)
7.動物生理学実験 (マウスを用いた実験) (1)
8.動物生理学実験 (マウスを用いた実験) (2)
9.皮膚常在菌の同定 (1)
10.皮膚常在菌の同定 (2)
なお、実験の順番は入れ替わることがあります。

* 教材の学習、課題提出、自習等を含め、単位取得に必要な学修時間を確保する計画です。

担当教員:岩﨑有作、足立和英、大藪葵、川田俊成、佐伯徹、髙井信吾、中尾淳、矢内純太
土壌肥料分析化学実習2単位 担当教員:矢内純太他
[授業概要]
本実習では、土壌学I、土壌学IIからの発展学習として土壌および作物の実態について観察や分析を行います。すなわち、土壌が垂直方向に発達する様式について観察・記録するとともに、土壌や作物から農学的に重要な基礎情報を得るための分析手法を学びます。あわせて、分析データの解析を通じて土壌肥沃度を総合的に評価する考え方や土壌-作物間の養分元素の移動のしくみについて学習します。

[到達目標]
受講生は、
• 土壌学の基礎知識をもとに、農業環境問題における土壌の役割を説明できる。
• 土壌および作物試料について、基本的な分析操作を自ら実施できる。
• 得られた分析データを整理・解釈し、土壌肥沃度や養分動態について考察できる。

[授業計画(2026年度の例)]
1)土壌の断面整形方法(フィールド)
2)土壌断面の記載と試料採取(フィールド)
3)室内実験に関するガイダンス(実験器具利用、安全上の注意など)
4)土壌の篩別
5)土壌の仮比重、含水率の測定
6)土壌の透水係数の測定
7)土壌pH、Ehの測定
8)土壌の全炭素・全窒素の測定
9)土壌の鉱物組成の解析1 (理論)
10)土壌の鉱物組成の解析2 (実践)
11)土壌の元素組成の解析1 (理論)
12)土壌の元素組成の解析2 (実践)
13)植物体(作物)の分解
14)植物体(作物)の元素組成の分析
15)まとめ

担当教員:矢内純太 、中尾淳
 
4年次

4回生では、3回生までに身につけた知識や技術を基礎とし、各研究室でより高度な知識と技術を学び、卒業研究に取り組みます。専攻科目演習では学術論文を読解し、第3者に説明する能力の向上を図ります。毎年2月頃には、4年間の集大成として、専攻科目実験の結果を卒業論文としてまとめ、発表会にて成果を発表します。

専攻科目演習2単位 担当教員:各担当教員
いわゆるゼミです。科学論文を熟読し、参加者に対して判り易く説明し、参加者と議論します。
専攻科目実験2単位 担当教員:各担当教員
いわゆる卒論実験です。一人一人テーマを決め、目標に向かって実験・調査を行います。
卒業論文4単位 担当教員:各担当教員
専攻科目実験で得られたデータをまとめて論文に仕上げます。最終試験として卒論発表会があります。