農学生命科学科

研究成果 |2019年1月 

2019.01.29 イネ種子貯蔵タンパク質プロラミンに関する論文が掲載されました

イネ種子胚乳組織には貯蔵タンパク質が合成・蓄積され、その内プロラミンはプロテインボディ・タイプⅠに特異的に集積しています。佐生愛博士(遺伝子工学研究室、現東大医科研)、増村威宏教授(遺伝子工学研究室)のグループは、今回プロテインボディ・タイプⅠへのプロラミンの集積の順番にはプロラミンプロモーターが重要な役割を担っていることを明らかにしました。この成果は、外来タンパク質のイネ種子胚乳への効率的な発現・蓄積に役立つと期待されます。

研究成果は「Plant Biotechnology」誌に掲載されています.


論文タイトル:The localization of rice prolamin species in protein body type I is determined by the temporal control of gene expression of the respective prolamin promoters

 

リンク:

https://www.jstage.jst.go.jp/article/plantbiotechnology/35/4/35_18.0918a/_article/-char/en

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2019.01.16 昆虫が植物を操作する能力に関する論文を発表しました

昆虫は非常に多様なグループですが,餌の食べ方も実に様々です.中には,薄い葉に潜り込んで内部を摂食する「潜葉性昆虫(英語では leaf miner リーフマイナー)」というグループもいます.

今回,大島准教授らの研究グループは,フランスのトゥール・フランソワ=ラブレー大学,国立科学研究センター (CNRS),国立農学研究所 (INRA) との国際共同研究により,ヒサカキに潜る潜葉性昆虫であるヒサカキホソガの幼虫が,単に葉に潜っているだけでなく,自身の餌となる植物組織を能動的に植物に作らせていることを発見しました.

このような特徴は「虫こぶ形成昆虫」でも知られていましたが,今回の発見は潜葉性昆虫の植物操作能に関する新たな知見をもたらすだけでなく,虫こぶ形成昆虫を含めた「昆虫類における植物操作能」の進化を理解する上でも重要な発見といえます.

論文リンク:
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0209485

本研究は,日本側では
JSPS二国間交流事業(フランスとの共同研究)
JSPS科研費 挑戦的研究(開拓)17H06260
京都府立大学 重点戦略研究費
のサポートを受けて行われました.

また,第一著者の大学院生は,京都府立大学とトゥール・フランソワ=ラブレー大学間の国際交流協定によるダブルディグリープログラムのもと,両大学の博士後期課程に在籍して研究を行なっています.

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2019.01.15 ストレス耐性イネの開発に関する著書が発行されました

地球規模の温暖化・気候変動が問題となっている中、高温や乾燥などの環境ストレス(=非生物ストレス)に強い農作物を開発することが必要です。現在世界中で多くの研究者が、植物のストレス耐性上昇に取り組んでいます。

この度、本学科・遺伝子工学研究室の森田准教授が分担執筆したイネの非生物ストレス耐性に関する著書が刊行されました。森田が担当した章では、遺伝子導入によるイネのストレス耐性上昇に関する最近の研究をまとめました。

 

書名 “Advances in Rice Research for Abiotic Stress Tolerance”

(非生物ストレス耐性に関するイネ研究の進展)

 

章タイトル “Engineering of abiotic stress tolerance by modulating antioxidant defense systems“

(活性酸素防御系の改変による非生物ストレス耐性の上昇)

 

文献URL

https://doi.org/10.1016/B978-0-12-814332-2.00037-X

 

 

Shigeto Morita. (2019) Engineering of abiotic stress tolerance by modulating antioxidant defense systems. In “Advances in Rice Research for Abiotic Stress Tolerance”, (Edited by Mirza Hasanuzzaman, Masayuki Fujita, Jiban Krishna Biswas, Kamrun Nahar), p755-765, Woodhead Publishing

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