農学生命科学科

INFORMATION 

2018.02.03 第8回(平成29年度)日本学術振興会育志賞に京都府立大学の大学院生が受賞者として決定

研究概要  

「運動・筋萎縮における骨格筋代謝制御の分子機序解明」骨格筋は環境の変化に順応することができます。例えば、 がん・寝たきりや加齢などによって骨格筋の萎縮が生じます。加齢による筋萎縮は生活の質(Quality of Life, QOL)の低下により医療費や介護費を増大させているため、予防法の確立は重要です。一方で、運動トレーニングは筋機能を高め、筋萎縮を予防できることが知られていますが、寝たきりなどで運動ができない人もいます。超高齢社会を迎えた我が国において、筋萎縮や運動時の分子機序を理解し、筋萎縮・筋機能不全の予防法や運動模倣薬の開発が求められています。 本研究は、エビデンスのとれた筋萎縮抑制・運動模倣食品や医薬品の開発を目指し、その基盤となる知見を探求しました。本研究では、骨格筋での遺伝子の働きを調節する3つの因子PGC1α・FOXO1・Dnmt3aに着目し、運動や筋萎縮の分子機序を明らかにしました。

日本学術振興会「育志賞」について  天皇陛下の御即位20年に当たり、社会的に厳しい経済環境の中で勉学や研究に励んでいる若手研究者を支援・奨励するための事業の資として、平成21年に陛下から御下賜金を賜り創設されました。将来、我が国の学術研究の発展に寄与することが期待される優秀な大学院博士課程学生を顕彰することで、研究意欲を高め、若手研究者の養成を図ることを目的としています。受賞者は毎年16名程度。賞状、賞牌及び学業奨励金110万円が贈呈されます。受賞者は国立大学在籍者がほとんどを占め、公立大学の受賞者は、畑澤氏と深田氏(京都府立大学 第7回受賞者)を含め、今までに4名のみです。

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2018.01.30 ‘万願寺とうがらし’ の類縁関係に関する論文の掲載

掲載誌:京都府農林水産技術センター農林センター研究報告「農業分門」第39号

著者:
Yutaka Mimura, Yasuhiro Minamiyama and Nakao Kubo(三村裕•南山泰弘•久保中央)

論文タイトル:
Parentage analysis of pepper cultivar ‘Manganji’ (Capsicum annuum L.) characterized by SSR markers (SSRマーカーを 利用した ‘万願寺とうがらし’ Capsicum annuum L.の親子関係分析)

‘万願寺とうがらし’ は、「万願寺甘とう」とも呼ばれる、舞鶴市生まれの辛味のない大型で肉厚のトウガラシです。”京のブランド産品” にも認定されています。20世紀初めから栽培されてきましたが 来歴ははっきりしていません。こちらの論文では、DNAの繰り返し配列(「SSRマーカー」 ヒトのDNA鑑定にも利用されています)を 用いて、’万願寺とうがらし’、および、同じく “京のブランド産品” である ‘伏見とうがらし’ を 含む6種類のトウガラシを 材料に用いて 類縁関係を 分析しています。
こちらの研究は、京都府の農業試験研究機関である京都府農林水産技術センター 農林センター 園芸部、生物資源研究センター、京都教育大学 と 本学との共同研究として行われたものです。

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2018.01.30 塚本教授がメディアに生出演されます

動物衛生学研究室 塚本教授が本日、メディアに生出演されます。

日時:1月30日(火曜日)
放送局番組: NHK総合 (全国)「ニュース シブ5時」(午後5時過ぎ) 生出演予定
是非、御覧ください。
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2018.01.19 塚本教授がメディアに出演されます

昨年末に本学で撮影された塚本教授ご出演のドキュメンタリー番組が放送されます。
1/20 (土)
午後10:30〜 テレビ東京系(関西ではTV大阪 7チャンネル)
番組名「ミライダネ」
是非ご覧下さい。
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2017.12.29 アマゾンの熱帯雨林で昆虫相の国際調査が行われました

フランスとの共同研究による昆虫相の調査がフランス領ギアナのアマゾン熱帯雨林にて行われました.今回は,幼虫期に葉の中に潜って生活する昆虫の仲間(リーフマイナー)を中心にフィールドでの採集と調査が行われ,数多くの未記載種(まだ名前が付けられていない種.論文として発表されると新種となる)や,謎めいた生活を送る種が多数見つかりました.これらの成果は,今後順次学術誌に論文として発表されていく予定です.

本調査には,本学科の大島一正助教とフランス人留学生の Guiguet Antoine が参加し,本学の国際交流協定先であるフランスの Tours 大学との共同研究として開催されました.また本調査は,日本学術振興会二国間交流事業のサポートを受けて行われました.

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2017.12.29 応用昆虫学研究室の山本格さんが関西昆虫学研究会で若手発表賞を受賞しました

発表者:山本格(大学院生)

演題名:東アジアにおけるホソガ科蛾類の生物地理 : ミトコンドリアと核遺伝子間での比較

学会名:関西昆虫学研究会

日時:2017年12月16日(土)

関西昆虫学研究会の大会が2017年12月16日(土)に大阪府立大学にて開催され,大学院生の山本格さんが若手発表賞を受賞しました.本研究は中国との共同研究であり,日本から中国・ヒマラヤ地域にかけての昆虫相の解明とその起源に迫ったものです.また本研究は,日本学術振興会の二国間交流事業及び科学研究費補助金(基盤B・海外学術)という国からの支援を受けて行われています.

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2017.12.14 HPを更新:受験生向け情報を追加しました!

本学科への進学を考えて頂いている受験生の方に、より本学科のことをわかって頂くため、これまでの「入試情報」から、より内容を充実した「受験生向け情報」へとホームページを更新しました。新しい「受験生向け情報」では、本学科の教員が提供する専門教育科目やその簡単な内容を確認して頂くことができます。また、本学科を経て社会へ羽ばたいた各コースの卒業生の声も掲載しましたので、是非参考にしてください。
受験生向け情報は右上のメニュータブをクリックして頂くか、こちらのリンクからご覧頂けます。

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2017.12.05 動物機能学研究室 河田祐樹さんが Hindgut Club Japan 2017 奨励賞を受賞しました

発表者:河田祐樹(大学院生)

演題名:糞便の保存法及び細菌DNA抽出法の違いが16S rRNAメタゲノム解析の結果に与える影響

学会名:Hindgut Club Japan 2017

日時:2017年12月2日

近年、腸内細菌叢の様々な役割が明らかになり、消化器疾患を始めとした幅広い分野で、次世代シーケンサーを用いた、16S メタゲノム解析による腸内細菌叢の解析が行われています。解析に供する糞便などの試料は、新鮮なものを供することが理想ですが、これは輸送などの面で困難なことも多く、現状では多くの場合、保存液に浸潤した状態で保存・輸送されています。また、16S メタゲノム解析に際しては、研究室毎で細菌DNAの抽出方法が異なっていることが多く、この抽出方法の差異が解析結果に与える影響も明確にはわかっていませんでした。今回の発表では、保存液での保存、細菌DNA抽出法の違いが解析結果に与える影響を解析しました。今回の成果は、今後の腸内細菌叢研究に大きく貢献するものと期待されます。なお、本研究は京都府立医科大学、滋賀医科大学との共同研究として実施されたものです。

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2017.11.22 高齢者が転倒などで怪我をした時に筋肉の損傷がなかなか治らない仕組みを解明し、学術誌「FASEB Journal」に掲載されました

京都府立大学大学院生命環境科学研究科分子栄養学研究室は、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科分子細胞代謝学分野、九州大学大学院医学研究院病態制御内科学分野、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科硬組織疾患基盤研究センター筋骨格分子生物学研究グループ、熊本大学発生医学研究所多能性幹細胞分野と共同で、高齢者が転倒などで怪我をした時に筋肉の損傷がなかなか治らない仕組みを解明し、この内容が米国で出版されている学術誌「FASEB Journal」でオンライン公開されました。

加齢時、筋萎縮による骨格筋機能低下のために寝たきりや車椅子が必要になるなど、生活の質の低下がもたらされます。超高齢社会を迎えているわが国では骨格筋機能不全の予防戦略の確立は健康寿命延伸の観点から最重要課題のひとつです。
加齢に伴い、転倒などによる筋肉の損傷が治りにくくなることが知られています。そのため、活動量が減って、筋肉量が減ってしまいます。これは若齢時と骨格筋の性質(=体質)が変わるためであると考えられます。加齢によっても若齢時と比べて遺伝子配列自体は変わらないため、遺伝子配列以外の何らかの変化があると予想されます。遺伝子の変化に「DNAメチル化」が知られます。本研究では、高齢者の骨格筋の性質(=体質)が、若齢期からどのように変化するかという新たな視点から、遺伝子改変マウスをモデルとしDNAメチル化変化に着目しました。その結果、高齢者では若齢者と比べて、筋肉の回復に重要な筋サテライト細胞の遺伝子のDNAメチル化変化が起こり、筋損傷の回復力が低下するという新たな実験データを得ました。

 本研究は、転倒などにより筋損傷を起こした際に、高齢者では回復が遅くなるため、自立した生活が難しくなる現象について、骨格筋の筋サテライト細胞に着目し、DNAメチル化で説明しました。
転倒からの回復不全により寝たきりになると、介護が必要となり、また認知症になる可能性が増加します。本研究を手がかりとして、寝たきりを予防・改善し、健康寿命を延ばす医薬品や機能性食品の開発につながります。

【研究の概要】
加齢により筋量・筋力が減少するとともに筋損傷からの回復(筋再生)に時間がかかり寝たきりになりやすいことが知られます。本研究は老化による筋再生能低下をDNAメチル化によるエピジェネティクス制御で説明しました。筋損傷からの回復(再生)には筋サテライト細胞(筋幹細胞)が重要な役割を果たします。老齢時に筋サテライト細胞の機能が低下している可能性がありますがその詳細は不明でした。
本研究では、老齢マウスの骨格筋の遺伝子発現を網羅的に解析することにより、老化によりDNAメチル化酵素であるDnmt3aが発現低下することを見出しました。遺伝子改変により若齢マウスの骨格筋でDnmt3aの発現を低下させると、筋損傷後の筋再生が低下することが判明しました。DNAメチル化変化を介してGDF5(Growth Differentiation Factor 5)という遺伝子の発現を増加させ、筋サテライト細胞の形成・筋再生を抑制することが明らかとなりました。
このように本研究では、高齢者の筋機能が低下しやすくなる理由の一端を明らかにしました。

論文タイトル
Reduced Dnmt3a increases Gdf5 expression with suppressed satellite cell differentiation and impaired skeletal muscle regeneration FASEB Journal. 2018.

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2017.11.21 植物ゲノム情報学研究室の畑 貴之さんが Taiwan-Japan Plant Biology 2017 で、TJPB2017 Presentation Award を受賞しました

発表者: 畑 貴之、演題名: “Molecular basis of EGT and HGT: How bacterial transgenes express in the eukaryotic genome?”、学会名: Taiwan-Japan Plant Biology 2017 (日本植物生理学会と台湾植物学会の合同国際会議)、年月日: 2017年11月3-6日

通常、遺伝子は親から子へと受け継がれますが、ゲノムを調べてみると、異なる生物の遺伝子が見つかることがあります。このように生物種間を遺伝子が移動する現象は、「遺伝子の水平伝播」と呼ばれており、生物の進化・多様化に寄与していると考えられています。しかし、他の生物種から獲得した遺伝子が、どのようにして転写制御システムの違いを乗り越えて働くことが出来るようになったのかは、謎のままでした。
本研究では、シロイヌナズナを用いて、遺伝子の水平伝播を部分的に再現したモデル実験を行い、「植物では、他の生物種から取り込んだ遺伝子が、一定の確率で転写されてしまう」現象を発見しました。今後、この背後にあるメカニズムを解明することで、真核生物の進化研究や遺伝子組換え技術の開発などへの貢献が期待されます。

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